【口福のおすそわけ 421】ワッフルあれこれ 竹内美樹

  • 2022年7月14日

竹内氏

 小さい頃、休日の朝食に母がよくワッフルを作ってくれたが、年々その登場回数も減り、最近はめったにお目に掛かっていなかった。電気式のワッフルメーカーも、台所の棚の奥で眠ったままだ。ところが、ナゼか仕舞い込んであった、直火式ワッフルメーカーを発見! しかも新品だ。調理器具フェチの筆者、使ってみなきゃ気が済まない。仕上がりの差を確認したくて、電気式の方も久々に引っ張り出し、両方でワッフルを焼いてみることに。

 話は変わるが、ワッフルには二つの種類があるのをご存じだろうか? アメリカンワッフルと、ベルジャンワッフルだ。どちらも同じ格子模様だが、大きな違いは、生地をイーストで発酵させるか否か。前者は生地をベーキングパウダーで膨らませるが、後者はイースト発酵で膨らませる。だから前者はふんわり軽く、後者は弾力があってもっちりした食感になる。

 さらに言えば、ベルジャンワッフルも2種類に分けられる。長方形で、外はサックリ中はフワフワなのが、ブリュッセルワッフル。甘さ控えめだから、粉砂糖や生クリーム、チョコレートなどをトッピングして、お皿に載せてナイフ&フォークで食す。

 一方、日本でも一時爆発的にはやった、丸型でしっかりした生地は、リエージュワッフル。コチラは、かじるとカリッとする、粒の大きな砂糖「パールシュガー」が入っていて、そのままでも十分甘い。本場ベルギーでは、街中のワッフルスタンドで気軽に買えて、歩きながら食べることもあるそうだ。

 忘れちゃいけないワッフルがもう1種類ある。ジャパニーズワッフルだ。文字や模様が入った型で焼いた小判型の生地に、カスタードやジャムを挟んで二つ折りにしたもの。かつてはコレが主流だったが、90年代後半にリエージュタイプがベルギーワッフルとして大ブレイクして以来、すっかり影を潜めてしまった。ワッフルで知られた洋菓子メーカー「コロンバン」も製造を中止、大手コンビニでも二つ折りタイプはセブンのみで、ほとんどがリエージュタイプだ。

 古代ギリシャで生まれたとされるワッフル。宣教師によってヨーロッパ各地に広められ、移民と共にアメリカに渡り、日本には明治時代に伝わったようだ。ワッフルにカスタードを入れたのは、新宿中村屋。創業者夫妻が、初めて食べたシュークリームのおいしさに驚き、クリームパンを開発。同時にクリームワッフルも発売したという。

 ちなみに、わが家はアメリカンだ。母が、少女時代を過ごしたアメリカでお料理を覚えてきたからで、ウチのお袋の味の一つ。焼きたてにバターをタップリ塗ってメープルシロップをかけ、生クリームをたんまり載せていただく。カロリーさえ気にしなきゃ、なんとおいしいことか!

 さて、冒頭のワッフルの出来栄えは? 直火式の方が、型が深いからか、ふんわり仕上がり、電気式はカリッと焼けた。いずれも超美味♪ また作ろうっと!

 ※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。

 
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