全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会
天然資源の持続可能な管理および効率的な運用
医療・福祉関係などの事業を手掛けるタピックグループのタピック沖縄が運営するユインチホテル南城（沖縄県南城市）は、地中深くからくみ上げる天然温泉を源泉掛け流しで使用。「温泉成分をそのまま体感できる」と好評だ。温泉成分を利用したコージェネレーションシステムも導入。重油の使用削減なども実現している。
地底2119メートル、約500万年前と約5400万年前という、二つの年代の地層にたまり、ブレンドされた、太古の海水が含まれる温泉を抽出。57.5度という高温のままくみ上げ、加熱、ろ過処理などを施すことなく、温泉成分をそのまま体感してもらっている。
温泉には天然ガスが含まれており、そのエネルギーにより発電、給湯するコージェネレーションシステムを導入した。
システムによる発電でホテルの照明や空調にかかる電気量の約10％をまかなうほか、その排熱利用で給湯器の約70％分をまかなえるという。
地下資源を無駄なく利活用し、電気や給湯にかかる重油の削減、さらには温室効果ガスの排出削減ともなり、地球温暖化防止にも効果が期待されると同社。
