
東京2020パラリンピック受け入れ
山梨県富士河口湖温泉郷の富士レークホテルは、東京パラリンピックに出場する自転車競技選手と大会関係者20カ国、200人の宿泊を受け入れた。1999年にユニバーサルデザインの客室第1号をオープンするなど、バリアフリー対応を業界でいち早く進めてきた同ホテル。その実績が生かされた。
食事は朝から夜までビュッフェ営業を行い、アスリート対応ほか、ハラル、ベジタリアンと、全ての宗教の条件に合うように工夫。
ハード面では既に一定のバリアフリー対応がなされていたが、スロープ角度を世界基準に合わせるなど、さらに改修した。
選手らはコロナ禍でホテルと競技会場の往復のみを強いられていた。そのため「せっかく富士山麓に来たのだから、地元の大自然を味わってもらいたい」と、通訳案内士会、エコツアー事業者らとのタイアップでオンラインによるバーチャルツアーを催行。ホテルにいながら富士山五合目や青木ヶ原樹海の自然を満喫してもらった。
「大会が終了し、関係者の皆さまから『また来るね』とお声掛けをいただき、従業員一同、涙でお見送りした」。「国際大会を受け入れたホテル」としてブランド価値が向上するとともに、従業員一人一人にとってもこれらの経験が大きな喜びと財産になったという。
▷河口湖と富士山が望めるホテル 富士レークホテル【公式】