行政区を越えた観光連携
伊香保温泉(群馬県)の旅館、商店関係者らで組織する伊香保温泉観光振興協議会は、榛名湖で開かれる「イルミネーションフェスタ」会場への送迎バスを運行している。渋川市(伊香保温泉)、高崎市(榛名湖)と行政区が異なるものの、二つの観光地が連携して地域の活性化、観光客へのサービス向上に努めている。
榛名山の中腹にある伊香保温泉と同山の山頂に位置する榛名湖の観光関係者は、別の行政区にあるものの、隣り合わせの観光地として以前から協力関係にあった。
榛名湖の冬はワカサギの穴釣りが楽しめたが、近年は完全氷結に至らず、実施できないことが多くなったことから、平成18年度から新しいイルミネーションのイベントを開催。翌19年度から、伊香保温泉の宿泊客を対象に、同イベントへの送迎バスを運行することにした。
バスは冬季のイベント期間中、毎日1便運行。平成30年度は20日間の運行で、乗車人数451人、乗車率51.3%だった。
片道40分の道のりで車中では地元観光ガイドの会による伊香保温泉と榛名湖のガイドや、伊香保の旅館組合青年部らによるグッズの抽選会も行い道中を盛り上げている。