地域活性化事業「昇仙峡ナイトツアー」
山梨県の湯村温泉旅館協同組合は、昇仙峡への無料ナイトツアーを企画した。宿泊客に夜の楽しみを提供するとともに、地域活性化に貢献した。
夜間に旅館・ホテル以外の娯楽がなく、宿泊客は外出することなく館内にとどまることが多いという同温泉。
近くには日本一の渓谷美と言われ、夜のライトアップを行う昇仙峡もあるが、土地勘のない観光客が夜間に車を運転して行くことはほとんどないという。そこで旅館組合は、昇仙峡観光協会と連携し、同温泉の宿泊客が無料で参加できるツアーを企画した。
ツアーバスは同温泉を出発後、30分で昇仙峡に到着。滝のライトアップや影絵の森美術館の観賞、ロープウエーの乗車ほか、帰路は峠から甲府市街地の美しい夜景を鑑賞した。
携帯ライトや「富士山せんべい」の配布、飲食店でのフリードリンクなどサービスも充実させた。
2017年のゴールデンウイーク、夏、秋と31日間で、合計451人を集客した。「小さな温泉郷で夜間にこれだけの人数を動員できたことは大きな成果」と同組合。今後も形を変えながら活動を継続するという。