人に優しい地域の宿づくり
岐阜県飛騨高山地域の民宿・ペンション組織、飛騨高山民宿協同組合は、日本人はもとより「外客にも優しい宿」として顧客から選んでもらえるよう、さまざまな取り組みを進めている。主に欧米人に向けて環境に優しい取り組み、中華圏の人々に向けて買い物に便利な機能の導入を進めている。
特に環境問題への意識が高い欧米人へのアピールに、温室効果ガス排出削減に貢献できる宿泊プランを発売した。国の「カーボン・オフセット」制度に登録。普段から省資源に努力するとともに、顧客の宿泊時に排出される二酸化炭素相当分を金銭価値に変換、森林保護の活動などに寄付している。一連の活動は組合のホームページで英語など9言語でPRしている。
また、中華圏で普及が著しい現金不要の決済サービス「WeChatPay」(ウイチャットペイ)への対応を、組合員施設で推進している。中華系の観光客が多い商店街の店舗でも推進中だ。「精算が簡単」「安心して入店できる」「友人に紹介できる」など、来店客から好評だ。
インバウンド需要の高まりを受け、宿泊者の8割以上が外国人の施設もあるという同組合。今後も全ての人に優しい地域づくりに努める。