パリ・オリンピックまで100日に迫り、いろいろな種目の予選が行われ、続々と出場権を得ていく。選手たちはたゆまぬ努力をし、前向きでフェアプレーが見られ、その活躍は元気を与えてくれることからとても楽しみである。
また、工事の進捗(しんちょく)状況が心配されている「大阪・関西万博」も1年後の開会と迫った。間に合うかどうか一刻の猶予もなく、全ての人の頑張りが結集してこそ、結果が生まれる事態になっている。
オリンピックでも万博でも、大人の社会ではプロセスよりも結果が求められる。しかし、それに向かって挑み続ける姿は尊く美しいものである。
新年度が始まった。学業や仕事で新しい環境になった人も多いことだろう。行政の観光担当者も移動により交代した者も多い。在任中2~3年で得た人間関係や仕事のやり方、観光の知識やノウハウなどはほとんど引き継がれることがないまま、こんな歴史が繰り返されている。
毎年すごろくの振り出しに戻るがごとく進歩も進化も、もどかしいぐらい遅い。わずかでも前に向かって進むならいいのだが、とどまったり、逆行したりもしている。
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