【体験型観光が日本を変える331】大阪・関西万博の魅力の発出を 藤澤安良


 羽田空港から都心までモノレールと京急が走っている。当社は京急空港線の沿線にあるので乗る機会が多い。このところ、通勤時間帯でもない昼間でもとても混み合っている。

 中国からの団体客が少ない中で、2019年の3188万人に迫る勢いで伸びているインバウンドは、個人旅行が増えていることから、鉄道や路線バスなどの公共交通機関の利用が増えることになる。

 食事のスタイルもネットを駆使してあらゆる町中の店に足を運んでいる。ご多聞に漏れず、回転ずしでも外国人の方が多い店もある。そんな店にペットボトルの飲み物を持ち込んでいる若者に遭遇した。習慣も違うので悪気があってのことではなさそうであり、一つの事例ではあるが、「郷に入りては郷に従え」との言葉通りである方が日本人も受け入れやすい。

 日本の慣習や独自のルールやマナーなども文化として学んでこそ旅の魅力となるはずである。受け入れる日本側でも、我慢せずにしっかり伝える方法を考え行動に移すべきである。

 他国から迎えるイベントに大阪・関西万博がある。開催日まで500日を切った。建設資材や人件費の高騰により、開業までの資金が膨大に増額するとの発表があり波紋を呼んでいる。さらにはパビリオンの建設が間に合うのかという心配もある。

 まさかの国家プロジェクトで間に合わないなどということがあってはわが国にとってダメージは大きい。何とか開業にこぎつけなければならないのは言うまでもない。

 1970(昭和45)年、3月15日から9月13日まで大阪千里丘陵で開催された「日本万国博覧会(略称・大阪万博、EXPO’70など)」は日本を含む77カ国と4国際機関が参加し、総入場者数は6422万人。テーマは「人類の進歩と調和」であった。

 当時、私は高校生であったが、個人的に3回も会場に行った。その当時、団体旅行を中心に旅行業界の発展に大きく貢献した。今回は当時のように、団体旅行が中心にはならないだろうが、現代における旅行業界の環境をよく理解し戦略を講じる必要があるが、観光業界の業績向上の期待が膨らむ。

 今、2025年春からの修学旅行の入札が始まっている。とりわけ関西方面へ向かうであろう関東圏の中学校の入札は佳境を迎えている。500日前の節目にはマスコミを通じて期待が膨らむより、不安をあおった方が大きい。

 政府も大阪府・大阪市も経済界も、手を抜いてはいないだろうが、猛烈に巻き返そうとしている必死さが見えてこない。タレントやマスコットなどのイメージ広告ではなく、開業に間に合う確証や、各国のパビリオンで何が展示されるのか、注目すべきは何かなど具体的な内容で魅力を発出すべき時である。

 修学旅行はもちろん、関西地域の学校行事や各種企画商品や企業の視察研修などの団体の企画などと合わせて、関西全域の受け入れ態勢整備にも取り掛からなければならないタイミングである。学校も旅行業界も頭の片隅に不安がある。主催者側の後悔のない行動を促したい。

 
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