【体験型観光が日本を変える239】新株発生、そして社会の大問題 藤澤安良

  • 2021年12月18日

 新型コロナウイルスの国内の感染状況が2桁で推移し、小康状態が続いている。あらゆる規制が解除されて、従来の社会経済活動に戻ろうとする矢先に、新型のオミクロン株が瞬く間に世界中に広がりを見せており、もう日本でも、その感染者が発生した。

 すぐさま、政府は空港封鎖に近い、日本到着便の航空券の予約停止要請や入国禁止の事務連絡を発表したが、国土交通省から官邸へは事後承諾となった。そのプロセスに問題があり、朝令暮改であったが、結果的には日本人の帰国は当然のことだが可能になった。

 過日のアフガニスタンのタリバン制圧時など邦人の帰国をあれだけ腐心している中で、邦人の帰国が一時でも停止するようなことはあってはならない。

 安易にそのような考えになる人がいることは誠に残念である。外国で働く邦人の立場になれば母国に切り捨てられたり、裏切られたような気持ちになるはずである。「日本人の生命と財産を守る」という政府の役割を官僚が忘れたのかまひしているのか、大きな問題である。

 そして、社会の大問題はいろいろある。11月末の新聞の3面のすべてが殺人事件で埋め尽くされていた。中学生が同級生を鋭利な刃物で刺殺した。幼少の時からの知り合いであった2人がなぜ殺人事件の被害者と加害者になったのか。LINEの仲間から1人だけ退出させられたのが原因の一つではないかとの報道がある。

 ネット社会ではそのようなことで大きく傷つくことになるのであろう。

 また、交際相手の男性から熱湯を浴びせられ死亡した3歳児の実の母親も虐待に加担していたとして逮捕された。実の子を守るのは最後は実の母である。あまりにも、子どもが不憫(ふびん)でならない。

 さらには、叔父の放火により、小学生兄弟2人が焼死した事件も、理解しがたい出来事である。甥を無残にも焼死させるような、そんな叔父がいるのだろうか。私の叔父はいつも力になってくれる、とてもいい人でしかない。

 親子や親族、友人や同級生、誰もが大好きとはいかないまでも、誰もが死に至るようなことになっていいはずがない。命の尊厳と人間関係が希薄になり続けている。心の豊かさがあればそこにはたどり着かないはずである。それを学べるのは、ネットでもハウツー本でもない。生の人間からでしかない。

 家庭、学校、職場と従来ある生活圏での関係のみでは、今まで通りの結果にしかならない。場所を変え、違う環境に身を置き、紅葉を眺め風景を見るだけから、あらゆる体験を通して、今までと違う人々と交流する機会が必要になる。

 つまりは、体験交流に他ならない。その行き先は、著名な観光地である必要はない。日本の田舎には、豊かな自然、守り通してきた伝統文化、食糧生産現場と田舎料理、おせっかいで親切な人情。しかしそれらのすべてが未来へ継承されることが望ましいが、課題も山積している。

 魅力と課題を都市住民も含めて、現実を共有し、日本の田舎には多くの学びと価値があることを知らせなければならない。

 
 
 
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