【体験型観光が日本を変える208】コロナ禍から突破口開け 藤澤安良

  • 2021年4月23日

 新型コロナウイルス発生から1年3カ月も経過したが、ここにきて感染者数は過去最高を更新し、変異株のウイルスに感染する比率も高まっている。12日から6都府県に「まん延防止等重点措置」の適用を拡大したものの、先月解除された「非常事態宣言」時よりも大変厳しい状況になっている。

 要請やお願いばかりの呼びかけで、果たしてどれだけの効果があるのか、1年間の結果がそれを物語っている。国民の良心に頼りすぎている。

 夜遅くに、マスクをしないで人混みを歩く人の姿がテレビから頻繁に流れている。実に情けない日本の現状である。

 期待のワクチンの進捗(しんちょく)状況が期待通りにいっていないことからも、短期集中決戦で臨むべきである。思い切って人流を止めることも考える時であろう。そんな思い切った決断は期待できないとは思うが、呼びかけでは終わりが見えない。

 まん延防止対象地域の全ての公共交通機関が運休し、食料品店や日用品店のみの営業とし、全ての経済活動を停止するなら効果はあるはずである。東日本大震災や台風がやって来たら同じようになる。この事態はそれ以上の危機である。

 感染リスクが高いとされている飲食店ばかりがやり玉に挙がる。時間も、間隔も、手洗い消毒も浸透しているはずである。もはやほとんど客側のモラルであり責任である。とても困難な課題ではない。罰則規定や罰金があってもいい。法整備も検討すべきである。

 感染者がほとんどいない田舎も都市が動けないという状況下で、動かない経済の付き合いを余儀なくされている。いまどき、東京から来たというだけで大歓迎の表情にはならない。無症状、陽性かもしれないと疑心暗鬼になるのも仕方ない。

 感染者でないことが明白ならいずれの地域も受け入れが可能である。つまりは、PCRでも抗原でも検査で陰性なら動ける仕組みこそが、人流復活とGo Toトラベル再開の条件となる。

 コロナ禍からコロナ後の観光はバーチャル漬けからリアリティへ、さらには「ほんもの」へと動くであろう。スマホで相手の顔を見ながら会話していても、コロナが続き自粛要請がなされると、すぐさま我慢の限界などと簡単に言う。やっぱり、直接会うことに勝る人間関係はないのである。

 ゲームの「集まれどうぶつの森」や「ぼくらの夏休み3」やVRが普及すればするほど、現場やほんものの価値が高まる。ゲームや図鑑は在宅。動物園・水族館・昆虫園へは日帰り、山・森・野・川・海↓アウトドアアクティビティ・自然観察・フィッシング・農林漁業などの体験型観光は週休3日制が奨励されつつある中、複数泊を提案すべきである。

 既製品・完成品の購入ではなく過程から楽しむ方法の「セルフプロセスエンジョイ」である。現場で材料を調達するところから自分でやれば、時間の有効利用とプロセスの楽しさと、完成の達成感と価格は安く、いくつもの満足感が得られる。それが旅行の資源素材である。誰かが突破口を開くべき時である。

 
新聞ご購読のお申し込み  ベストセレクション

 メルマガ申し込み

注目のコンテンツ

第35回「にっぽんの温泉100選」発表!(2021 年12月20日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位別府八湯

2021年度「5つ星の宿」発表!(2021年12月20日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」は?

第35回「にっぽんの温泉100選・選んだ理由別ベスト100」(2022年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2022年度「投票した理由別・旅館ホテル100選」(2022年1月17日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒

観光経済新聞の人材紹介

  • 旅館・ホテルの人材不足のお悩み無料相談はこちら
Visit Us On FacebookVisit Us On TwitterVisit Us On YoutubeVisit Us On Instagram