営業しながら工事が可能
サンヨーホームは茨城県南地域で1989年に創業し売買仲介や宅地開発などの不動産業を手掛けながら着実に成長。2010年に建設・設計事業に進出した。特に耐震診断・工事の分野では、長野のリゾートホテル、京都の旅館、大阪の私鉄ビル、また病院、大学などで多数の施工実績を持つ。
同社が得意とする耐震工法「JSPAC(ジャスパック)工法」では、既存の柱をプレートで覆った上、強度が高い専用の繊維シートを巻き付け、グラウト剤を充填することで、柱自体の強度を高める。補強部材を建物内の既存空や窓枠にはめ込む工法とは異なり、景色や美観を損なうことがない。また、工事期間中も宿の営業を続けることができる点にも注目したい。
宿泊施設向けには業界出身の専任営業担当を配置。閑散期を狙った施工、緊急性の高いフロアからの順次施工など宿の経営者側の視点に立った細やかな提案を行う。
同社販売営業本部販売部ソリューション課の鈴木厚子課長は同社のソリューション内容について次のように話している。
「旅館・ホテルの営業を続けながらの耐震工事ができる『居ながら施工』が弊社最大の強みですが、それだけではありません。耐震化で必要となってくる自治体への申請や助成金の手続きの代行、金融機関との相談などさまざまな面でお手伝いをさせていただきます。総合不動産業が母体ですので、耐震工事、リノベーション、コンバージョン、新築工事などの建設業全般から、場合によっては、金融支援のご相談、不動産仲介まで、お客さまのニーズに合わせた最善のコンサルティングが可能です」。