宿泊施設の課題解決を提案
――JTB商事とはどういう会社か。
「前身のJTBトラベランドの頃から『旅館ホテル商事事業』と『ギフト商事事業』の両軸でやってきたが、マーケットが変化し、ここ数年は旅館・ホテルの仕事が増えてきた。ギフト商事の中心は海外土産だったが、海外旅行のお土産を買って周りに配るという文化が少なくなり苦戦している。18年度は売り上げの8割が旅館ホテル商事事業となった」
――旅館ホテル商事事業での販売展開は。
「モノを販売する会社だが、今はモノよりもコトを重視し、お客さまの課題解決に向けた提案に力を入れている。旅館ホテルの繁栄が当社の繁栄にもつながっている。コロナ禍の日本の宿泊産業に少しでも貢献したい」
――具体的にどういった提案をしているのか。
「ウィズコロナの時代に、例えば食事処に関して、『こういう形の食事提供方にしたらどうか』というような提案。旅館の皆さまから現場の実情を聞きながら事業パートナーとして提案をさせていただいている。また、課題解決のキーワードとして、『人手不足』や『環境』などについて相談されることが多かったが、『安心安全』というキーワードも加わった」
――2021年の貴社の方針と抱負は。
「20年は逆風の年だった。今年はオリンピックが開かれるだろうし、ワクチンも開発される予定から先の光が見える年になると期待している。当社としては、課題解決のためのコンサルティングができる社員を増やし、旅館・ホテルの皆さまから困った時に相談してもらえる会社になっていきたい」
【企業情報】
本 社 東京都中野区本町2の46の1 中野坂上サンブライトツイン13階
創 業 1971年2月
事業内容 新築、改装の工事請負、コンサルティングから調度品、消耗品の
提案、カタログギフト、販促品の販売など。
資 本 金 1億円 従 業 員 589人(2020年12月現在)
池田浩社長
▷株式会社JTB商事