【令和時代における交通インフラの人材採用19】ランプバス 女性バス運転手協会代表理事 中嶋美恵

  • 2020年1月29日

 旅行や帰省、出張などでたまに空港を訪れますが、旅客機のエンジン音や離陸、着陸する姿、広大な空と空港がマッチした風景を見ると気持ちがワクワクしますね。旅客機を利用する際、沖止めの旅客機(ターミナルから離れた位置に停まっている旅客機)に乗るため、バスラウンジから旅客機までバスに乗ることがあります。このバスを「ランプバス」といいます。

 ランプバスは一般のバスよりもサイズが大きく、横幅が約3メートル、全長約13メートルある特殊車両です。「いつか、旅客機を横目で見つつ、広い空港内で超大型バスを走らせたい!」という憧れを抱く方も多い人気の職種です。ただランプバスは大型空港のみで利用されているので、勤務地は国内数カ所の空港(東京国際、成田国際、関西国際など)に限定されます。狭き門だからこそ、人気が高いのかもしれません。

 ランプバスは空港内の「制限区域」と呼ばれるエリアを走りますが、この制限区域には一般とは異なる独自の交通ルールが定められています。ランプバスだけでなく、この制限区域内を走る車両を運転する者は必ず、この独自ルールの試験に合格しなければなりません。つまり、一般の自動車免許(普通免許、大型免許)だけでは、制限区域内で運転することはできないのです。あくまで旅客機が優先で、旅客機の進路を妨害しない、制限速度を30キロ以内に抑えるなどの規制の他、旅客機のエンジンから排出される熱風から車両を守るための安全確保の決まりがあるなど、制限区域内ならではのルールが定められています。

 オペレーションとしては、沖止めの旅客機が着陸する直前に、コントロール室からランプバス運転手に無線で移動指示が飛びます。旅客機のサイズ(乗客の人数)により、1両だけの場合もあれば、3両連なって向かうこともあります。運転手は、指示された場所へ乗客を迎えに行き、所定の場所へ乗客を送り届けますが、空港内の場所は、数字と記号で定められており、この場所を覚えるのが大変だそうです。これを間違えると重大事故になる危険があります。

 ランプバスの運転手は一般の運転手プラスオンのノウハウが求められるので、一人前になるまでの努力が必要ですが、広い空港で大型車両を動かす快感は、何事にも変えられない充実感のあるお仕事なのではないでしょうか。

 (リッツMC代表取締役社長兼女性バス運転手協会代表理事)

 
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