【令和時代における交通インフラの人材採用13】送迎バス 女性バス運転手協会代表理事 中嶋美恵

  • 2019年12月4日

 私たちの生活の中には、企業、病院、介護施設、養護施設、幼稚園、学校、スイミングスクール、塾、旅館、ホテル、テーマパーク、アウトレット、結婚式場、葬儀式場など、さまざまな「送迎」があります。送迎バスは、路線バスとはまた違う役どころで人々の日常を支えていると言えるのではないでしょうか。

 近年、バス運転手が高齢化していることは以前にも書きましたが、特に送迎バスの運転手は高齢化が進んでいます。送迎バスはルートが決まっていて短距離かつ短時間路線が多いので初心者やシニア向きです。また、車両は大型もありますが、中小型が多く、運転しやすいというのも特徴です。送迎の内容によって働き方はさまざまで、例えば「企業送迎」は、土日祝休みの会社であれば、バス運転手も土日祝が休みになりますし、「学校送迎」は、8月が夏休みなので、1カ月丸々お休みということもあります。その分、お給料が低くなる場合もありますが、近頃ではバス事業者が収入面を配慮し、別の業務を充てるなどして(例えば、車庫内での車両整理や車両清掃など)月給保証しているケースも見受けられるようになりました。このように、バス事業者はバス運転手不足を補うために、さまざまな努力を重ねているのです。

 来年予定されている、4年に1度開催される世界的スポーツイベントでは、選手だけでなく、スタッフ、ボランティア、そして国内外から観戦に訪れる多くの観客をバスで送迎します。政府は貸し切り車両が2千両必要であるとし、首都圏を中心にバス事業者にバスの貸し出し協力要請が出されています。また、続けて開催される障がい者によるスポーツイベントでは、「リフト付きバス」と呼ばれる、車椅子のまま車内に乗り込み、固定し、運行することのできるバスが活躍する予定です。このバスは、所有しているバス事業者が限られており、全体の台数が少ないので、今、全国からかき集めて必要台数を確保しようとしています。いずれにせよ、バス事業者がALL JAPANで一丸となって取り組まなければ成り立たないことは明らかです。

 車両の確保とバス運転手の確保、どちらも緊急かつ重要な課題であると言えます。やはり、バスは日本経済や観光産業、人々の生活を支えるためになくてはならない交通インフラなのです。

(リッツMC代表取締役社長兼女性バス運転手協会代表理事)

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