国際観光日本レストラン協会(JRA)は2月22日、東京ビッグサイトで通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で安田眞一副会長(新宿・京懐石 柿傳)の会長就任を決めた。尾川欣司会長(Le BENKEI)は名誉会長に就いた。
総会には約40人が出席。来賓あいさつした観光庁の黒須卓参事官は「訪日外国人旅行者の(日本)食を求めての観光はますます強まっている」と述べ、質の高い日本食を提供する協会の活動に期待を寄せた。
2018年度事業では、食育の普及啓発、社会貢献事業と位置付ける「親子体験食味学習会」を引き続き実施する。昨年は会員施設36店で開催、688人の親子が参加した。
このほか、協会ホームページ(HP)の全面的な見直しの検討のほか、ガストロノミーツーリズムの推進を図る。
会長に就任した安田氏は協会の課題である会員増に尽力することを強調したうえで、「会員になりたいと思わせる協会にするため、まずHPの充実を図る。皆さんが誇りの持てる協会になるよう力の限り努めたい」と抱負を述べた。尾川氏は「新会長が決まりホッとした。JRAクルージングの船長として頑張ってほしい」とエールを送った。
安田、尾川両氏以外の新役員は次の通り(敬称略)。
常務理事=東北支部長・坂下陽市(和かな)、奈良支部長・尾川卓司(Le BENKEI)▽理事=山本康文(喜楽庵)、本村哲(藤田観光)、野原優(なだ万)、宮倉靖幸(大和鮨夢宗庵)、土肥好美(伊豆榮)、伊藤英里(伊藤商店車屋)▽顧問=井澤平一(仙台勝山館)
安田 眞一氏(やすだ・しんいち)=安与商事「新宿・京懐石 柿傳」常務を経て、2014年8月から社長。06年3月から協会副会長。東京都出身、70歳。