【交通トレンド分析53】シートマップを見ながらの座席指定でリスク回避 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗

  • 2020年6月1日

 前回の連載で航空会社におけるソーシャルディスタンスについて、隣の席を強制的に空席にすることで間隔を開けることが可能であるという内容で掲載したが、それ以上に自主的に他の乗客との距離を保てる可能性を高くするのが、航空会社、新幹線、高速バスなどで利用可能な事前座席指定である。

 実際のシート画面をインターネット上で確認することで、自分の席の周辺にどの程度の人が利用するのかをある程度事前に判断することが可能だ。特に航空会社の事前座席指定については、チェックインの締め切り時刻である20分前まで座席の変更が可能。もし、予約の段階で座席指定を済ませ、直前で他の乗客が近くの席を座席指定してしまった場合でも、再度他の座席に変更するということがインターネット上で簡単に可能である。

 私が3月前半から緊急事態宣言が出る直前の4月の頭まで国内線を何度か利用しているが、すでに利用者が大きく減少していた中、全体の傾向としては、前方座席の方が予約の数が少なくても集中する傾向にあり、真ん中より後ろの席の方に多く空席が見られた。私自身も3人掛けの座席を1人で使えたことはもちろん、搭乗者数が少ないときには私の席の前後においても空席がある場所を見つけることができた。特に3月以降は、飛行機を利用する際に保安検査場を通過する手前で、シートマップを確認してから保安検査場を通過することが増えた。

 緊急事態宣言が解除されることで、6月以降は4月や5月に比べると国内線や新幹線は若干の回復が見込まれ、緊急事態宣言が出る前の3月に近い状況になることが推測される。

 そのような状況の中で、JRの各新幹線では当初予定していた定期列車の運転取りやめという方針を変更し、臨時列車の運休は続くが定期列車については通常通りの運転本数となる。通常通りの本数となれば利用者が増えたとしても、混雑するリスクは大幅に減ることになり、新幹線の車内についても6月はソーシャルディスタンスが保たれることになるだろう。

 新幹線でもネット予約が浸透しており、シートマップを使って各号車ごとに表示させることで座席指定ができるが、一度決めてしまうと、飛行機と比べると変更作業が少し面倒になるものの、状況に応じて変更するという方法もありだろう。

 逆に指定席車両よりも自由席車両の方が多い場合などでは、指定席よりも自由席の方が空席が多い場合もあるので、列車によって上手に使い分けることがベストになるだろう。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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