【交通トレンド分析38】ハワイ線、ANAのA380型3号機導入にJALは羽田で勝負 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗

  • 2020年2月9日

 ANAは、1月24日にドイツのハンブルクにあるエアバス社のハンブルク工場で総2階建て飛行機、エアバスA380型機「FLYING HONU」3号機のサンセットオレンジの機体をお披露目した。私は現地で真新しい機体を取材させてもらった。ハワイのウミガメをイメージしたオリジナルの機体デザインは、初号機のブルー、2号機のグリーンに続き、3号機はサンセットオレンジの機体であるが、3機の中でも最も目立つ色の機体で、航空ファンからは初号機と2号機は雄のウミガメに対して、3号機は雌のウミガメの機体という声も既に多く聞かれる。

 今回お披露目された3号機は、4月にANAへデリバリー(引き渡し)され、就航へ向けた準備を経て、3号機もこれまでの2機と同じく成田―ホノルル線に投入される。現在週10往復でA380が投入されているが7月以降は週14往復体制となり、ANAの成田―ホノルル全便がA380となる。520人を一度で運べるA380型機は、昨年5月24日の就航以来、9割以上の搭乗率を記録するなど、供給過剰を懸念する声を払拭(ふっしょく)するくらいの大ヒットとなった。ウミガメデザインの機体が日本出発前からリゾート気分にさせてくれていることも好調の要因である他、ファーストクラスの設定(8席)やビジネスクラスの座席数が多い(56席)ことから、富裕層の取り込みにも成功している。

 このような状況の中でJALは3月29日からの夏ダイヤから羽田―ホノルル線を復活させる。発着枠の関係で一時的に運休していたが、アメリカ線の発着枠がANA、JAL共に6枠(往復)が配分されたことでANAが1往復運航している羽田―ホノルル線にJALも再参入する。私自身は1日1往復で復活かと予想していたが、6枠のうち2枠を使って羽田―ホノルル線を1日2往復にすることを発表。羽田という利便性を最大限生かし、成田発着であるANAのA380型機「FLYING HONU」との差別化を目指す。JALにとってハワイは同社を代表する路線であり、長年、ハワイへ多くの旅行者を送り込んだ実績や歴史などがあることから、ハワイ=JALというブランドを守るべく、思い切った路線計画に踏み切ったことだろう。

 羽田―ホノルル線においては、ANAやJAL以外の航空会社でもいくつかの動きがあり、JALがコードシェア便・マイレージ提携を実施しているハワイアン航空は、羽田―ホノルル線を週18往復に増便、またデルタ航空もホノルル線を成田発着から羽田発着に変更するなど、よりハワイ路線における競争が激化することになるだろう。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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