【交通トレンド分析28】やっと実現したスカイライナーの20分間隔 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗


 今年の10月27日から成田空港の運用時間が、従来の6時から23時までだったのが、1時間延長して夜中0時までに伸びた。深夜の運用時間拡大により、空港への交通アクセスも充実することになったが、成田空港を利用する人にとって、今回最もメリットがあるのが「京成スカイライナー」のダイヤ改正だ。

 京成電鉄のダイヤ改正は10月26日に実施され、最大の目玉は日中時間帯のスカイライナーを20分間隔としたことだ。従来は、一部時間帯のみ20分間隔で発車していたが、時間帯によっては40分の間隔が空いてしまうこともあり、都心から成田空港へ向かう場合には、事前に時刻表でスカイライナーの発車時間を調べておかないと京成上野駅や日暮里駅などに到着した段階で、最大40分待ちということも発生してしまっていた。だが今回のダイヤ改正によって、京成上野駅や日暮里駅で待っても最大20分となり、飛躍的に空港アクセスが拡充された。

 スカイライナーのチケットもスマートフォンから簡単に予約でき、クレジットカードで決済することでチケットレス乗車が可能となる。乗る列車が確定した段階での予約でも問題なく、スムーズにスカイライナーに乗車することができるのだ。

 また、成田空港から都心に向かう場合にも、同じく20分間隔となったことで利便性が向上した。都心へ向かう場合、スカイライナー以外にもJR東日本の「成田エクスプレス」もあるので、多くの時間帯で都心までの所要時間が短い有料の特急列車が1時間当たり最大5本走るようになり、空港での滞留時間が短くなった点は大きく評価できる。

 成田空港が、物理的な距離で羽田空港より遠いのは仕方がないが、空港アクセスが充実するだけでも空港としての価値は向上する。東京モノレールは基本的に5分間隔、京浜急行も10分間隔で乗りたい時にすぐに乗れる魅力がある。また新千歳空港と札幌駅を結ぶJR「快速エアポート」も現在15分間隔であるが、来春には12分間隔となり増発されることになっている。そういった意味でも今回のスカイライナーの日中時間帯の20分間隔が実現したことで、日本人はもちろんであるが、海外からの訪日外国人観光客にとっても都心へのアクセスがよくなることで成田空港の評価が上がる。

 あとは、多頻度旅行者から出ている声として、現在1時間に約1本の運転本数となっている、特急券が不要でありながら都心(都営浅草線乗り入れ)と成田空港を約1時間で結ぶ「アクセス特急」の増発を期待したいところだ。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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