【交通トレンド分析224】年末年始の「のぞみ」全車指定席は成功 鳥海高太朗


 東海道・山陽新幹線「のぞみ」は、年末年始の12月28日から1月4日までの8日間にわたって通常は3両(1~3号車)ある自由席を指定席にし、全ての車両が指定席となった(グリーン車含む)。事前にJR東海も駅などで告知したほか、メディアでもテレビやラジオ、新聞、WEBメディアのニュースなどで大きく取りあげられていたこともあり、駅などで大きな混乱は起こらなかった。思っていた以上に浸透していたようだ。

 16両のうち、グリーン車3両を除く13両が普通車指定席となった。通常は10両が普通車指定席であることを考えると単純計算で1.3倍が販売されたが、特に下りのピークとなった12月29日、30日の両日は朝から夕方までの「のぞみ」のほぼ全ての列車が満席となった。

 今回の年末年始は昨年5月に新型コロナの5類移行後初めてということもあり、特に帰省での利用が多く、1.3倍の販売座席数でも満席となったことを考えると、今までは始発駅の東京駅などで自由席を利用していた人の一定数が「のぞみ」指定席に流れた。そして、年末年始も自由席の設定があった「ひかり」は自由席の乗車列に長い列ができていた。

 「ひかり」は1~5号車が自由席であり、私は12月28日の午後に静岡へ向かうために利用したが、自由席の混雑を見越して指定席を購入したところ、いつもの倍近い人が並んでいた。自由席の方が割安に利用できることもあり、時間がかかっても自由席を選んだ人も多かったようだ。

 ただ想定外のことも起きた。1月2日にJALと海上保安庁の飛行機が羽田空港で衝突したことで、2日の夕方から羽田空港のC滑走路が再開前日の7日夜までは、羽田空港発着の国内線に大幅遅延・欠航便が続出したことにより、新幹線が大混雑となった。指定席が確保できずに、新大阪や岡山、広島などから東京まで立って乗車した人もいたそうだ。

 今回の「のぞみ」全車指定席のルールとしては、自由席特急券で「のぞみ」の指定席車両に立ち席での乗車は可能だったことから、特に翌日から仕事でどうしても東京に戻らないといけない人などが立って乗車していたそうだ。JR東海・西日本のネット予約「エクスプレス予約」で頻繁に空席をチェックすると時々、空席が出ることもあったが、マメに空席をチェックするのが最善だろう。

 今年のゴールデンウイークも「のぞみ」は4月26日から5月6日までの11日間が全車指定席になることが発表された。今後も超繁忙期は全車指定席での運用が定着することになりそうだ。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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