【交通トレンド分析173】地方のインバウンド復活は地方空港への直行便 鳥海高太朗

  • 2022年12月13日

 私は12月1日に取材があり、北海道の新千歳空港へ向かった。新千歳空港に到着後、空港ターミナル内の豚丼の人気店でランチを食べるためにお店に入ったが、大きなスーツケースを持ったアジアからの外国人観光客の姿、それも若者の姿が目立った。

 10月までは外国人観光客の姿を新千歳空港や札幌市内ではあまり見られなかったが、今回は新千歳空港、さらには現在「札幌ホワイトイルミネーション」が開催されている大通公園でも外国人観光客の姿が見られた。しかしながら、コロナ前に比べるとまだまだ少ないが、外国語が飛び交うだけでも水際対策が緩和されたことを実感する瞬間であった。

 新千歳空港のホームページから運航便を確認すると、ソウルからだけで大韓航空、ジンエアー、チェジュ航空、ティーウェイ航空の4社合計で1日最大6便、釜山からもエアプサンが毎日1便、ジンエアーも12月23日から運航を再開するほか、台北からもチャイナエアライン、エバー航空、タイガーエア台湾、スターラックス航空の4社合計で1日3~4便。香港からはキャセイパシフィック航空と香港航空合わせて1日1~2便、東南アジアからはバンコクからタイ国際航空が毎日1便に加えてタイエアアジアXが週4便、クアラルンプールからエアアジアXが週4便、シンガポールからもスクートが1日1便(うち週3便は台北経由)で就航するなど、アジアを中心に国際線復活に向けて本格的に動いている。

 特に、2月には3年ぶりの「さっぽろ雪まつり」も2月4~11日までの期間で開催されることが発表され、インバウンド復活への期待も大きい。現状、ゼロコロナ政策を続けている中国便の復便は実現できていないが、他のアジア各国からは円安も追い風となり、地方におけるインバウンド復活への期待もある。

 10月11日の水際対策緩和以降、地方空港の国際線再開も認められるようになり、少しずつ復便の動きは見られるが、明らかに言えることは地方にインバウンド復活をさせるためには、近隣の地方空港にアジアからの便を復活させない限りは難しいということである。

 今、日本を訪れる外国人は明確な目的を持って日本へやってくる。ゆっくり周遊するというよりは、ピンポイントで行きたいエリアへ旅をする旅行スタイルが中心であり、北海道への訪日外国人観光客も新千歳空港直行便の利用が多く、国内線の外国人利用者はまだまだ少ない。

 地方におけるインバウンド復活へ地方からの国際線復活が待たれるところだ。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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