【交通トレンド分析161】静かな夜の羽田、深夜の交通機関は復活せず 鳥海高太朗

  • 2022年9月13日

 コロナ禍で大きく変わったのが終電の前倒し。ライフスタイルの変化、さらには人手不足による深夜の鉄道の保線(線路の保守)における時間の確保などがある。特に24時台の電車がこの3年だけでも大きく減ることになった。

 一時は深夜に都心でバスを走らせるなどの実証実験も行われたが、現在は飲食店の閉店時間も早まっており、終電後にタクシーで帰るくらいの遅い時間になるケースも格段に減っている。空港アクセスについても同様で、羽田空港は24時間空港の利点を生かして、深夜早朝に羽田空港と都心や川崎、横浜などを結ぶ深夜バスを走らせていたが、入国制限などの影響もあって現在は全て運休になっている。それだけでなく、東京モノレールなどでは終電が前倒しされている。先日、私が北九州からの最終便で羽田に戻った際に、夕方から羽田空港周辺が雷雨で遅延した影響もあり、羽田空港に午後11時50分過ぎに到着したが、その時点でモノレールの最終は発車した後だった。現在は、羽田空港第2ターミナル駅午後11時42分、第1ターミナル駅午後11時44分発となっている。ちなみに京浜急行は品川行きの最終が午後11時59分、蒲田行きが午前0時10分となっており、私が搭乗した便についてはギリギリ蒲田行きに間に合う感じであった。

 コロナ前であれば、午前0時前後までバスもあり、さらに午前1時台に第3ターミナル(旧国際線ターミナル)からの深夜バスもあったが、高速バスも最終を早めていることで、都心へ向かうには午後11時59分の品川行きを逃すと、タクシーのみになってしまうことになる。

 国内線もこれまでは、減便で午後11時台の到着便はわずかであったが、需要回復によって羽田発着国内線の減便がほとんどなくなった中で、午後11時半ごろに到着する定期便も戻ってきた。定刻に到着すれば問題ないが、10~15分程度遅れただけで終電を逃す可能性がある。それが怖いのであれば、当面は最終便を利用しないか、自分の車で羽田空港の駐車場に駐車することでリスクを回避するしかない。私自身は、車を駐車していたので、今回は問題なく自宅に帰れたが、電車利用の場合には、何時に羽田を出れば自宅やホテルに行けるのかを事前に確認しておく必要があるだろう。個人的には最終便が遅れた時だけでもモノレールの臨時列車を走らせてくれると、終電間際の到着時に焦らずに済むと思う。

 国際線が復活することで深夜便が戻ってくれば、深夜の交通機関も改善されると思うが、もう少し時間が掛かりそうだ。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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