【交通トレンド分析157】JAL「クラスJ」、料金改定で取りやすく 鳥海高太朗

  • 2022年8月10日

 日本航空(JAL)の「クラスJ」。以前は普通席プラス千円で利用できることで、「クラスJ」から席が埋まる状況であり、幹線路線を中心になかなか出発当日にアップグレードすることは難しかったが、今年4月15日から区間に応じた「当日アップグレード料金」が新設され、一律千円だったものを千円~3千円の3段階設定となったことで多くの路線が2千円か3千円に設定された。

 羽田発着の場合、従来通りに千円の当日アップグレード料金の区間は山形、中部、小松の3路線となった。そして3千円の当日アップグレードは那覇、久米島、宮古、石垣の4路線で、それ以外の区間は2千円となる。つまり、伊丹・新千歳・福岡をはじめとしたほとんどの区間の当日アップグレードは2千円となったのだ。

 アップグレード料金が2千円になったことで、大きな変化があり、今までは幹線を中心に「クラスJ」へのアップグレードが難しかった区間でも当日アップグレードがしやすくなったのだ。今まで「クラスJ」へアップグレードしていた人の中には、千円だと割安に感じるが、2千円だとちゅうちょする人も多く、2千円を払うくらいであれば普通席で十分だという人も増えたことで当日アップグレードが便利になった。

 「クラスJ」の最大のメリットはシートであり、JAL国内線「ファーストクラス」やANA国内線「プレミアムクラス」に比べると豪華なシートではないが、シートピッチや横幅が広く、座り心地が良く、特に最近では幹線を中心に投入されているエアバスA350やボーイング787の「クラスJ」の評判は非常によい。先日、羽田―福岡を利用した際に当日アップグレードで利用したが、A350型機のクラスJは特に快適で2千円でも決して高くはないと思った。

 ただ、いろいろな人に話を聞いてみたが意外に当日アップグレードが一律千円でなくなったことは知られていない。来年4月12日からは事前に予約が確定できる運賃について「クラスJ」は専用運賃となり、普通席運賃と連動しないクラス別の独立した運賃設定に変更されることになる。海外の国内線上級クラスから考えると2千円や3千円の当日アップグレードの追加料金であっても割安なのは間違いないが、多くの利用者が千円に慣れてしまっていることで割高に感じている利用者もいる。

 今後は、旅行スタイル・出張スタイル、さらには利用する便の飛行時間、到着時に前方席でスムーズに降機できる点などを総合的に考えて利用の有無を考えるのがいいだろう。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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