【交通トレンド分析10】JAL、ANA国内線にシートテレビ導入 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗

  • 2019年7月3日

 国際線では当たり前になっているシートテレビ(個人モニター)。国内線でもJALやANAの2社が積極的に導入する流れになっている。

 JALは今年9月1日から羽田―福岡線など幹線路線を中心に導入するエアバスA350型機(全369席)のファーストクラス、クラスJ、普通席の全席にシートテレビを導入することを発表し、6月20日にはメディア関係者に機内をお披露目した。JALにとって国内線でのシートテレビ導入は初めてとなり、ファーストクラスでは15.6インチ、クラスJでは11.6インチ、普通席では10インチのシートテレビが搭載される。JALによると、パナソニック アビオニクスコーポレーション製のシステムを搭載し、現在Wi―Fi機能を使って楽しむことができる国内線ビデオプログラムに加えて、映画も機内コンテンツに加わり、見終わらなかった際には次回搭乗する際に続きを見ることができる機能も新たに追加する。またA350型機では千円の追加で利用できるクラスJが94席になることで、これまで以上にクラスJの予約が取りやすくなるだろう。 

 またANAでは、既に国内線でもエアバスA321neo型機でシートテレビを搭載し、利用者から非常に好評を得ているが、今年秋から順次、ボーイング777―200型機8機とボーイング787―8型機11機に新シートとシートテレビを搭載する。プレミアムクラスでは15インチ、普通席では11.6インチのシートテレビでビデオ番組、オーディオプログラム、電子書籍など約190のコンテンツを楽しめるようになる。新しくシートテレビが搭載される機体では、プレミアムクラスが現在の21席(ボーイング777―200型機)、12席(ボーイング787―8型機)から両機材ともに28席に増席される。

 世界の航空会社では、エリア内の短距離路線においては、シートテレビを搭載せずに機内Wi―Fiを活用することで、利用者自身が持参しているスマートフォンやタブレット端末で機内エンターテイメントを楽しめるようにする航空会社が増えており、実際にJALやANAでも機内Wi―Fiのシステムを活用した機内エンターテイメントを無料で利用できるほか、衛星を活用したライブTV(ニュース番組やスポーツ番組を地上同様にリアルタイムで楽しめる)も両社の現行機で楽しめるが、さらにシートテレビを搭載することで端末を使わずに老若男女誰でも機内で楽しんでもらいたいという意図を感じると共に、LCC(格安航空会社)との差別化という意味も含めたプレミアム化を進めている。国内線でもシートテレビが当たり前になることで、機内での過ごし方も大きく変わっていくことになるだろう。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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