広島県北東部に位置する庄原市は、中国山地のほぼ真ん中に位置し、島根県、鳥取県、岡山県に隣接しています。2015年3月には尾道と松江を結ぶ中国横断自動車道「中国やまなみ街道」が全線開通し、山陽と山陰を結ぶ中継拠点として世界遺産や文化遺産、自然遺産を巡ることができるようになりました。
庄原市では、夏の新緑や秋の紅葉、冬の雪などがさとやまの四季を彩ります。また、農業生産量が広島県内最大級で、穀物、野菜、果樹、畜産などその形態も多様です。このような資源を生かし、豊かな自然や農林業などを中心に、庄原市全域で四季を通じた体験が可能です。
心を育む民泊体験(ホームステイ)
現在庄原市では145軒の受け入れ家庭があり、320人程度の受け入れが可能です。庄原市の民泊体験では、生徒の皆さんを家族の一員として迎え入れ、一緒に笑ったり、協力したり、時には叱ったりと、同じ時間、体験を共有し人との絆や温もりを感じていただき、コミュニケーション能力の形成を図ります。また、「知識では分かっていても実際に体験すると上手くいかない」という経験と、そこから自分で考え、実践し達成できることも重要なポイントです。
自然と寄り添うさとやまの生活と、そこに生きる人々の英知には子どもたちの能力を育む力があります。子どもたちの未来のために、今、庄原市の「人と資源」が大きく貢献できると考えます。
■お薦めプログラム
ラフティング体験
8人乗りの特殊なゴムボートに乗り込み、みんなで力を合わせて川を下る「ラフティング」は、チームワークと主体性の醸成に最適です。フィールドとなる西城川(コース全長約5キロ)では、中国山地の美しい大自然を満喫することができます。また、西城川は古来より舟運として利用され、今でもその名残りを垣間見ることができ、歴史、地理、環境など多岐にわたって学ぶことのできるプログラムです。
スポーツ雪合戦
「YUKIGASSEN」として世界中に広がり、国際大会も開催されている「スポーツ雪合戦」。庄原市では、西日本最大規模の雪合戦大会が毎年開催されており、2016年の全国大会では、小学生、レディース、一般の3部門で優勝するなど、全国でも屈指の強豪地区となっています。戦略、戦術を必要とし、チームビルディングが勝利の鍵となります。一瞬の判断力と精神力、何よりもチームワークが問われる戦術性の高いプログラムです。
森林間伐体験
中山間地域では人口減少、少子高齢化に伴い、山林の保全管理が困難になっています。こうした地域の課題について学び、持続可能な社会の実現に向けて取り組む探求型の地域社会貢献プログラムとして、枝打ちや間伐体験などのプログラムを用意しています。この体験を通じて、中山間地域の現状と課題を理解するだけでなく、課題解決に向けて自分で考え実践する力を育むプログラムです。
広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会
http://www.hiroshima-bayarea.net/