【メーカーインタビュー】パナソニック、ネットワークカメラ部門を分社化

  • 2020年10月2日

東京の事務所にあるセキュリティラボで、佐藤氏(右)と新井氏

旅館ホテルの省力化を実現

 パナソニックは昨年10月、「i―PRO(アイプロ)」シリーズなどのネットワークカメラ部門を分社化した。その狙いと、旅館・ホテルへの提案方法などを新会社のパナソニックi―PROセンシングソリューションズの広報課長、佐藤秀一氏と、販売担当のパナソニック システムソリューションズ ジャパンのマーケティング課、新井浩樹氏に聞いた。

◇    ◇

 ――新会社設立の狙いは。

 佐藤 パナソニックはさまざまな商品を取り扱っているが、ネットワークカメラは複雑な商品でパッケージ化が難しく、単一の商品だけではどこにでも展開ができない。建物に取り付ける端末の数や形状、録画や管理の方法など多岐にわたる。(分社化による)単独で運営をした方がビジネスの効率が上がる。よりコンパクトな会社の方が顧客のニーズに対応でき、より機敏に動くこともできる。

 ――主力製品の紹介を。

 新井 この7月にセキュリティシステム、EXTREME(エクストリーム)シリーズの新製品、AIネットワークカメラを発売した。4K解像度にも対応予定で、より広い範囲の撮影が可能だ。併せて、従来のカメラでは難しかった映像の分析、解析といった高負荷AI処理をカメラ内部で行えるようになった。従来は、カメラ内部の情報をいったん、サーバーに送ってから分析、解析をしていたのでシステムに負荷がかかっていた。サーバーでの処理が軽減できるので使い勝手がいい。

 6月には同じくEXTREMEシリーズの新製品「Uシリーズ」を発売した。こちらは、使いやすさにこだわったエントリーモデル。高品質を維持しつつ、必要最低限の機能に絞り込んだ。こちらのモデルも旅館・ホテルに薦めたい。

 ――旅館・ホテルへの提案方法は。

 佐藤 温泉旅館からの「動物の侵入を見張りたい」「露天風呂ののぞき見を防ぎたい」などのニーズに対応できる。AIネットワークカメラに人物の顔などに自動的にモザイクを入れる拡張ソフトを追加することで、プライバシーにも配慮できる。

 併せて、作業の省力化を提案している。例えば、フロントや、出入り口、駐車場、エレベーターなどの混雑状況を施設外のモニターに表示できる機能も搭載した。宿泊施設では、1人のマネージャーが複数店舗を管理するケースも多々あると思うが、各店舗の状況は、自宅や事務所から、もしくは自身のスマートフォンやタブレット端末からでも確認できる。

 旅館・ホテルには大企業の社長など、いわゆるVIPの来館も多いと思うが、カメラの映像を顔認証システムで利用することで、VIPが駐車場などに到着した際に、瞬時に人の顔を判別し、知らせることができる。施設スタッフはすぐに出迎えることが可能になる。

 ――コロナ禍の中、観光業界に提案できる製品は。

 新井 サーモグラフィー連携だ。来館者の状況をサーモグラフィー映像と監視カメラを連携させて一元管理する。発熱者の確認と、録画映像で、感染防止対策をサポートしている。

 ――観光業界へのメッセージを。

 新井 パナソニックのカメラは旅館・ホテルなどに多くの採用を頂戴しており、利用者は多い。

 佐藤 新会社でもパナソニックブランドで提供していくので安心して使ってほしい。

東京の事務所にあるセキュリティラボで、佐藤氏(右)と新井氏

 

 
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