【データ】Z世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査

  • 2022年7月2日

 オープンワークは6月22日、Z世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査の結果を発表した。

就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:大澤 陽樹)は、Z世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査」を発表しました。

 

少しずつコロナ以前の生活を取り戻し始めている昨今においても、世界的な情勢不安や、国内の株価下落など、生活者の不安は依然として拭えない状況が続いています。そんな先行きが不透明な状況下でも、各企業は成長力を取り戻そうと人事採用や組織改革に力を入れており、厚生労働省が発表した有効求人倍率も徐々に回復してきました。

 

オープンワークでは、現在求職者が転職に対してどのような意識を持っているのかアンケート調査を実施しました。将来への不安が多い現代において、求職者が感じている不安や要望にはどのような特徴があるのか、調査結果を報告します。

 

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:調査会社パネルの「転職活動を始めている」「転職が決まっている」ユーザーを対象

■調査期間:2022年5月

■有効回答数:約1500名

 

調査結果サマリー

・27歳以上では「やりがい」に対する不満が大幅増加

・「希望条件が叶うのであれば、現年収キープ・下がっても良い」が60%以上

・Z世代は転職希望条件として「勤務地」を重視

・転職サービスへ求める機能の1位は26.8%で「ブラック企業などよくない求人が載っていないこと」

 

 

就業環境への不満TOPは全年齢層で「収入」。27歳以上では「やりがい」に対する不満が大幅増加

社会情勢の影響か、収入に対する不満がすべての年齢層でTOPとなっています。27〜30歳、31〜34歳では、「やりがい・達成感がない」スコアが非常に高く出ています。特に、27〜30歳では36.2%となっており、23〜26歳(27.0%)と比較し、9%以上も高い結果となりました。また、働き方改革によって残業時間や有休消化率は改善(※)していますが、「仕事の量や負荷が多い」と感じている人が多くいる結果となっています。

(※)OpenWork発表「日本の働き方 10年での変化『社員クチコミ白書』」より

 

Q. 現在、あなたのお勤め先における待遇や環境、業務内容について特に強く感じている不満を【最大3つまで】お選びください。

 

 

転職を考えるきっかけ: 「業界・企業の将来性への不安」が30歳以下と31歳以上で「2倍以上」のギャップ

前述の現職への不満と同様、収入ややりがい・キャリアアップに対することが転職のきっかけになっていることは全年齢層を通じて共通していましたが、年齢層別での差異が特に大きかったのは「業界・企業の将来性に不安を感じる」項目でした。23〜26歳で20.1%、27〜30歳で18.4%と高いスコアであったのに比べ、31〜34歳では9.0%と2倍以上のギャップが発生していました。キャリア(業種・職種)チェンジがしやすい20代と、経験やスキルを活かしたい30代での考え方の違いが出ていると想定されます。

 

Q. あなたが「転職を考え始めたきっかけや理由」としてあてはまるものをすべてお知らせください。

 

 

「希望条件が叶うのであれば、現年収キープ・下がっても良い」が60%以上

転職における年収の考え方では、「希望条件が叶うのであれば現年収から下がっても良い」が11.7%、「現年収同様でもよい」が49.5%と、収入に対する不満や要望は多かったものの、実際に転職を考える際には年収が上がることよりも希望条件が叶うことを優先している人が多いことが分かりました。特に、「希望条件が叶えば年収が下がっても良い」と答えている人が、26歳以下では3.3%に対して、27歳以上では10%以上となっているのが特徴です。

 

Q. 今後転職するとしたら、年収に対する考え方として近いものをお選びください。

 

 

転職に求める条件: 約半数が「人間関係」を重視、Z世代は「勤務地」を重視

転職の希望条件を見ていくと、年収や休日、福利厚生に対する要望が上位に来る中、次いで多いのが「人間関係が良い」で49.0%でした。年収などと違い求人票や面接では見極めが難しい項目であり、現職への不満として上位ではありませんでしたが、新たな環境において「人間関係の良さ」を重視する人が多いことが分かりました。また、Z世代は「勤務地が希望するエリアである」が56.5%で、他年代より13%以上高い結果となりました。コロナ禍によってテレワークなど働く場所が多様化する中で、若い世代にとって「どこで働くか/働けるか」がより重要視されているようです。

 

Q. 今後転職するとしたら、どのような条件や待遇をご希望でしょうか。あてはまるものをすべてお選びください。

 

 

転職における不安: 求人条件への不安と「人間関係」や「社風」など入社後の環境への不安

転職における不安では、年収や待遇などの求人条件となるものが上位を占めました。しかし、2位には「新しい職場で良い人間関係が築けるか不安」が入り、TOP5に「社風が合わないかもしれない」や「企業・環境に適応できないかもしれない」という、入社後の環境に対する不安が上がってきています。

 

Q. 転職を考えるにあたって感じる懸念や不安として、あてはまるものをお選びください。

 

 

転職サービスへ求める機能の1位は「ブラック企業などよくない求人が載っていないこと」。ただ多くの求人票を掲載するだけではなく、「介在価値」の提供を求められている

転職サービスに特に求める機能として、「ブラック企業などよくない求人が載っていないこと」が1位となりました。求職者は求人票に書かれている内容よりも、入社前には分かりづらい不安を解消してくれる機能やサービスを転職サービスに求めていることがうかがえます。多くの求人が掲載されていることは求職者にとって選択肢が広がるというメリットがある一方、求人票だけでは判断しづらく、実際は求職者にとって「避けたい求人」に出会うリスクも高まるため、転職サービス側で選別をするといった「介在価値」を求めているようです。

 

Q. さまざまな転職サービスで提供されている機能についてお聞きします。以下の機能の中で、あなたが特に【欲しい/ないと困る機能】を最大3つまでお選びください。

 

 

【考察コメント】 オープンワーク株式会社 代表取締役社長 大澤陽樹

今回2回目となる「Z世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査」は、これまでのコロナ禍に加え、年始からの株価下落による労働環境に対する不安や不満の高まりを示す結果となりました。一方で、経済市場も指を咥えて見ているだけではなく、各企業が積極的に人材採用に動き出しており、厚生労働省の発表する求人倍率も右肩に上がる傾向が続いています。

 

現職における不満や転職における条件は年収に関する項目が常に上位ですが、今回非常に興味深かったのは、転職する場合の年収の考え方として希望条件が叶うのであれば、現年収キープ・下がっても良い」と回答した人が60%以上いたことです。これは、一時的な年収アップよりも、自身が希望するキャリアや経験、より良い就業環境を得られることへのニーズが高まっているのだと実感しました。

また、求職者の方々が転職サービスに求める機能は、ただ多くの求人が載っていることではなく、企業と求職者の間に立ち、より良い情報を届ける「介在価値」が非常に大切であるという結果も、転職やクチコミのプラットフォームを運営する経営者として真摯に受け止めなければいけないと考えさせられました。

 

経済産業省が推進する人的資本経営の考え方に、「企業が現状の職場環境について透明化された情報開示を行い、企業自体の組織変革を促す」、「現職社員や求職者が正しい情報を受け取り、不安なく労働環境を選べるようにする」、「人材流動性を上げ、経済市場全体が活性化することを目指す」といった内容が盛り込まれており、我々もその一助が担えるサービスに変革していかなければならないと感じています。


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