【データ】30代~50代の男女1300人に聞いた体重測定に関する意識調査


 オムロン ヘルスケアは9日、30代~50代の男女1300人に聞いた体重測定に関する意識調査の結果を発表した。

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下当社)は、健康診断などで判定されている肥満度(BMI*¹)が標準および肥満度1~4*²の30代~50代の男女1,306人に、普段の体重測定の状況や健康意識に関する調査を実施しました。その結果、体重計(体組成計を含む)を持っている人は全体の約9割(86%)にのぼり、そのうちの約3割(33.2%)の人が習慣的に測定(週5日以上測定)していました。一方で、月に数回、または測定していないと回答した人は44.5%を占め、2人に1人が体重計は持っていても活用していないという実態が浮き彫りとなりました。さらに、体重測定を行っていない理由では、男性では「面倒くさい」、女性では「現実逃避」が最も多い結果となるなど、男女間で体重測定に対する意識に差があることが分かりました。

当社は、これからも誰でも簡単に正しく測定できる健康医療機器と使いやすい健康管理アプリなどのサービスをグローバルに提供することで、世界中の人々の健康ですこやかな生活に貢献していきます。

 

*¹ Body Mass Index:肥満度の指標。体重(kg)÷身長(m)の2乗で算出される。

*² 日本肥満学会では、 BMI 値に応じて 18.5~25 未満を普通体重、 25~30 未満を肥満度1、 30~35 未満を肥満度2、 35~40 未満を肥満度 3 、 40 以上を肥満度 4 と判定している。

 

【調査結果のまとめ】

1.体重計(または体組成計)を保有している人は、全体の86%。そのうち、33.2%の約3割の人が習慣的に体重測定している。一方で44.5%の人が、体重測定回数が月3回以下と回答。

 

2.体重測定を行っていない理由の第1は、男性が「面倒くさい」。女性は「現実逃避・体重計に乗るのが怖い」。

 

3.体重を測っている人の目的は「日々の体調管理」が最も多く約50%。また、測定頻度が高い人ほど体重を管理できている。

 

4.「体重増加・肥満の体への影響」を認識している人は全体の95%。リスクが高いと考える疾病・症状は「糖尿病」の回答が最多、続いて「高血圧」。

 

【調査結果の詳細】

1. 体重計(または体組成計)を保有している人は、全体の86%。そのうち、33.2%の約3割の人が習慣的に体重測定をしている。一方で44.5%の人が、体重測定回数が月3回以下と回答。

 

自宅に体重計(体組成計)を持っているか質問したところ、86%が持っていると回答しました。さらに、体重を測る頻度を聞いたところ、33.2%が「週5~7日」と回答しました。しかし、月3日以下~測定していないと回答した人は44.5%を占め、全体の2人に1人が体重計を持っていても日常的に体重を測定する習慣がないことがわかりました。

 

 

 

2.体重測定を行っていない理由の第1は、男性が「面倒くさい」。女性は「現実逃避・体重計に乗るのが怖い」。


 体重測定を行っていない理由は、「測るのが面倒くさいから(44.7%)」が最も多い結果となりました。また、性別ごとに結果を見ると、男性では「測るのが面倒くさいから」、女性では「現実逃避、体重計に乗るのが怖いから(44%)」が第1位となり男女間での意識の違いが浮き彫りとなりました。さらに、女性の1位である「現実逃避、体重計に乗るのが怖い」を肥満度別にみると、肥満度2と3・4の割合が半数を超えており肥満度が高いほど現実逃避をする傾向であることがわかりました。

 

 

 

 

3.体重を測っている人の目的は「日々の体調管理」が最も多く約50%。また、測定頻度が高い人ほど体重を管理できている。

 

体重測定を行っている理由を調査したところ、「日々の体調管理(50.6%)」が最も多く、続いて「ダイエット(減量)のため(35.9%)」、「健康診断で指摘されたから(15.4%)」が続きました。「日々の体調管理」と回答した人(50.6%)に、測定データをどのように管理しているかを聞いたところ、測定頻度が多い人ほど、測定データをアプリやメモで管理している割合が高いことがわかりました。

また、月3回以下の人では、約7割が管理していないと回答し、測定頻度と測定データの管理には相関性があることがわかりました。

 

 

 

4.「体重増加・肥満の体への影響」を認識している人は全体の95%。リスクが高いと考える疾病・症状は「糖尿病」の回答が最多、続いて「高血圧」。

 

全体で9割以上の人が体重増加による健康への影響を認識していると回答しました。体重増加・肥満により、リスクが高いと考える疾病・症状を3つ回答してもらったところ、「糖尿病(70.5%)」が最も多く、「高血圧症(48.6%)」「脂質異常症(高脂血症)(38.6%)」となり肥満が生活習慣病のリスクであると認識している人が多いことがわかりました。

 

 

 

 

【国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室 室長 坂根直樹先生からのコメント】

 

今回の調査では、肥満によって引き起こされる糖尿病など疾患リスクは理解しているものの、男性では「面倒くさい」、女性では「現実逃避」が測定しない理由であることが明らかとなりました。そして、女性では肥満度が上がるにつれてその傾向が顕著となりました。体重が増えているとなんとなく感じている時は体重計にのりたくないものです。その結果、久しぶりに体重計にのると驚くほど体重が増えている時があります。ダイエットを成功させる最初のステップは体重計にのる習慣をつけることです。毎日、体重計にのる習慣がつけば、毎日の食事や運動が体重に与えている影響がよくわかります。さらには、平日は体重が減るが、週末に体重が増えるなど曜日によるパターンも明らかとなってきます。外来で「体重の方はいかがですか?」と尋ねると、体重計にのる習慣がある人は「〇〇.〇㎏です」と100g単位で答えられます。それに対して、肥満の人は「だいたい〇㎏くらいです」とアバウトに答えられます。最近は体重計や活動量計と連動したアプリも出てきて、上手に活用されている人もいます。「カロリーだけでなく、塩分の多い食事をした時も体重が増える」「2日食べ過ぎると、元に戻すのに1週間ぐらいかかる」など体重のデータを上手に活用している人もいます。最近の研究では、減量成功だけでなく、減量成功後のリバウンドにも体重測定の頻度が関係することがわかってきました。まずは、1日に1回体重計にのる習慣をつけて、日々の体重変化に興味を持つことが大切ですね。

 

【調査の概要】

■調査目的 :体重測定に関する意識調査

■調査対象 :全国の 30代~50代の男女1,306人
〈標準〉

男性:30代 56人/ 40代 54人/ 50代 53人、女性:30代 55人/40代 53人/50代 56人

〈肥満1〉

男性:30代 54人/40代 54人/ 50代 55人、女性:30代 55人/40代 56人/ 50代 54人

〈肥満2〉

男性:30代 53人/40代 54人/50代 55人、女性:30代 50人/40代 55人/50代 56人

〈肥満3・4〉

男性:30代 53人/40代 56人/50代55人、女性:30代55人/40代 54人/50代 55人

■調査エリア:全国

■調査方法 :インターネット調査

■調査期間 :2021年11月30日(火)~2021年12月3日(金)


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