自然災害の影響等で前年比1.8%減
一番の伸びは海王丸パーク 外国人宿泊客は6%増
富山県観光・交通振興局観光振興室ととやま観光推進機構はこのほど、平成30年(2018年1~12月)の同県の観光客入込数を発表した。同年の入込総数(延べ数)は、前年比1.8%減の3576万2千人だった。観光庁の共通基準による入込総数(実数推計)は3.8%減の1575万3千人。県では地震、豪雨などの自然災害の影響による旅行需要の落ち込みや、大雪、台風などの天候不順を要因と見る。
外国人観光客について見ると、県内主要宿泊施設に宿泊した外国人の数は、前年比6.2%増の30万人。増加の要因として県は、訪日観光客外国人旅行者全般が好調に推移したことに加え、官民挙げた継続的な観光プロモーションを実施したことや、北陸新幹線を利用する個人旅行者の増加を挙げる。
入込数(延べ数)の内訳は、観光施設等への入込数が前年比1.4%減の3065万8千人、イベントの入込数が4.0%減の510万4千人。
入込数が最も増加したのは、観光地・観光施設が海王丸パークで前年比9.6%増の110万3千人だった。以下、立山黒部アルペンルート(5.6%増、98万1千人)、高岡古城公園(4.2%増、89万6千人)が続いた。
イベント・祭りでは4.9%増の15万1千人だった高岡御車山祭が最も伸びた。次いで伸びたのは高岡七夕まつりで2.0%増、15万6千人だった。
一方で入込客数の減少幅が大きかったのは、新湊曳山まつり(45.5%減、6万人)、戸出七夕まつり(23.1%減、10万人)、おわら風の盆(19.2%減、21万人)など。「ゴールデンウイーク後半やお盆、大型イベント開催日が天候不順だった」と同県。
観光庁が行う宿泊旅行統計調査での同県の延べ宿泊者数は、前年比3.0%減の378万人。このうち、外国人宿泊者数は6.4%増の30万6千人。