
延べ宿泊数は11%増の886万人
日帰り客数は横ばい 観光消費額は6%増
鹿児島県PR・観光戦略部観光課の平成30年「鹿児島県の観光の動向~鹿児島県観光統計」によると、同年1年間の県内宿泊施設の延べ宿泊者数は886万4320人で、前年比11.0%増加した。28年4月に発生した「熊本地震」の影響による落ち込みから回復した29年に続き、2桁の伸びとなった。延べ日帰り客数は、0.3%増の1381万9千人とほぼ横ばいだった。
観光消費額は、6.1%増の3016億100万円。内訳は日本人宿泊者が7.3%増の2014億900万円、日本人日帰り客が4.5%増の587億600万円、訪日外国人客が2.8%増の414億8600万円。
月別の宿泊者数を見ると、新燃岳噴火の影響で3月は減少したものの、大河ドラマの効果などの効果でその他の月はいずれも前年を上回った。
地区別の延べ宿泊者数の動向を見ると、全地区で前年実績を上回った。前年比増加率が最も高かったのは、北薩地区で32.1%増。宿泊者数と日帰り客数の合算では、霧島、大隅、屋久島の3地区を除く地域で前年比増となった。
外国人延べ宿泊者数は83万540人で、11.6%の増加。従業員10人以上の宿泊施設を調査対象とした外国人延べ宿泊者数は、20.9%増の69万4940人。国・地域別の内訳を見ると、増加率が最も大きかったのは韓国で115.3%増。29年にイースター航空が就航したことが奏功した。