延べ観光客数は6.5%増の2084万人
宿泊実人数は19.4%増 外国人客は38.6%増に
鳥取県交流人口拡大本部観光交流局観光戦略課はこのほど、平成30年(2018年1~12月)の同県の観光入込客数を発表した。同年の入込客数(延べ数)は、前年比6.5%増の2083万7千人だった。実人数は1.1%増の964万6千人。実人数に比べ延べ人数の伸び幅が大きかったことについて同県では、「魅力度向上の取り組みが成果を上げ、周遊傾向が高くなっている」と分析する。
観光入込客数(延べ数)のうち県内客、県外客の内訳は、県内客が7.4%増の545万9千人、県外客が6.2%増の1537万8千人。実人数の内訳は、県内客が4.5%増の359万2千人、県外客が0.9%減の605万4千人だった。県内客の1人当たりの訪問観光地点数は1.52カ所、県外客は2.54カ所で、過去10年で最高となった。
月別の観光入込客数(実人数)を見ると、最も多いのは8月で160万5千人。一番少なかったのは44万3千人の2月だった。
地域別観光入込客数(実人数)を見ると、4地域で増加、5地域で減少した。増加率が最も大きかったのは、境港周辺で、15.0%増の178万5千人。水木しげるロードのリニューアルが奏功した。次いで大江ノ郷自然牧場ココガーデンの集客増加などから、八頭周辺が11.6%増の75万8千人の増加。減少率が最も大きかったのは、米子・皆生温泉周辺で、9.8%減の98万8千人。
実人数の日帰りと宿泊の割合は、宿泊者が288万4千人の29.9%で現在の統計手法となった平成23年以降では最高となった。
温泉地入湯客数は、0.6%減の105万6282人。鳥取温泉、東郷温泉、関金温泉、皆生温泉が前年比増。増減率が最も大きかったのは鳥取温泉で16.3%の増加だった。構成比が32.8%で最も大きい三朝温泉は、前年比2.8%減の34万6536人だった。
外国人延べ宿泊者数は、前年比38.6%増の19万4730人。最も多かったのは韓国で構成比34.3%の5万1460人。以下、香港(25.1%、3万7670人)、台湾(12.5%、1万8740人)。前年比増減率が最も大きかったのは香港で36.8%増だった。