【データ】2018年「長崎県観光動向調査」


主要施設の延べ宿泊者数は2.9%増

主要26施設の利用者は4.6%減

 長崎県観光振興課が3月15日に発表した「長崎県観光動向調査(平成30年10~12月分)」によると、平成30年1~12月の主要宿泊施設153施設の延べ宿泊客数は475万4千人で、前年同期比2.9%の増加となった。主要観光施設26施設の利用者数は4.6%減の861万5千人だった。

 同調査は4半期ごとに調査、発表しているもの。宿泊客数については、第1四半期は新規施設や前年にリニューアル工事のために休館していた大型施設などが堅調で7.5%増となった。第2四半期は大型施設の閉館、休館により前年比減となった地域があったものの、県全体としては大型施設のリニューアルオープンなどの影響が大きく、ビジネス需要が堅調だったことから2.4%増。第3四半期は7月の豪雨や相次ぐ台風による旅行キャンセルの影響が大きかったが、ビジネス需要の堅調と、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録により9月から宿泊客が増加したことから、前年を0.5%上回った。第4四半期も引き続き世界文化遺産登録が追い風となった上、ビジネス需要が堅調で前年比1.7%増だった。

 地域ブロック別の宿泊動向を見ると、最も増加率が大きかったのは平戸・松浦ブロックで15.0%増。休館していた大型施設のリニューアル効果により第1、2四半期の宿泊客数が前年を大きく上回ったことで、通年でも2ケタ増となった。以下、対馬ブロックが12.7%増、諫早・大村ブロックが9.2%増で続いた。

 主要観光施設の利用者数について四半期ごとの動向を見ると、第1四半期が5.0%減、第2四半期が7.7%減、第3四半期が4.9%減、第4四半期が0.4%減。施設ごとの動向を見ると増加率が最も大きかったのは、4月にリニューアルオープンした雲仙岳災害記念館(116.9%増)。以下、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の世界文化遺産登録で旅行需要が高まっている五島ブロックの堂崎天主堂(31.9%増)、万松院(25.4%増)が続いた。前年開催の「ジブリの大博覧会」の反動減となった長崎歴史文化博物館や台風25号の被害で上陸観光が停止となった端島(軍艦島)は30%を超える減少となった。

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