前年比1.9%増の3205万人
消費額は初の4000億突破
山梨県によると、昨年1年間(平成28年1~12月)の観光入り込み客数は実人数で3205万人と推計され、過去最高を記録した前年の3146万人を1・9%(約58万人)上回った。
「前年に比べてゴールデンウイークやシルバーウイークの日並びが悪かったことや、9月の長雨や台風等の影響などマイナス要因があった」ものの、「世界遺産富士山の継続的な人気や、外国人観光客の増加」があり、客数が増加した。
一方、観光消費額も4157億円と過去最高。統計の手法を変更した平成22年以降で初めて4千億円を突破した。
入り込み客数を五つの圏域別に見ると、富士・東部(富士吉田市、富士河口湖町など)が1508万人(前年比1・4%増)と、県内全体の47・1%を占める。
以下、峡東(笛吹市、甲州市など)が551万人(同2・2%減)、峡中(甲府市、南アルプス市など)が475万人(同2・2%増)、峡北(北杜市、韮崎市)が445万人(同9・5%増)、峡南(身延町、早川町など)が226万人(同0・7%増)。
宿泊観光客数(実人数)は903万人と推計。前年比では4・6%の伸びとなる。
圏域別では、富士・東部が483万人、同15・2%増。次いで峡東(158万人、同6・9%減)、峡中(151万人、同0・3%減)、峡北(88万人、同8・7%減)、峡南(23万人、同12・1%減)。富士・東部のみが増加した。
外国人宿泊客は、観光庁の宿泊旅行統計調査結果(速報値)によると、前年比約9・6%増(約12万人増)の約137万3千人と過去最高。
国籍別延べ宿泊者数の上位は前年同様に1位が中国で、全体の55・0%を占める。以下は台湾、タイなど。