
宿泊客は2.9%増 震災前を3年連続超える
栃木県産業労働観光部観光交流課によると、同県の平成29年(1~12月)の観光客入り込み数は9276万8千人で、前年同月比2.0%増加(184万5千人増)し、過去最高を更新した。また観光客宿泊数は836万人で、同2.9%増加(23万9千人増)。3年連続で東日本大震災前の平成22年を超える宿泊数となった。
観光客入り込み数を市町村別に見ると、宇都宮市の1498万9千人が最も多く、県全体に占める割合は16.2%。次いで、日光市の1209万9千人、那須塩原市の935万6千人、佐野市の888万3千人、栃木市の560万人、足利市の475万6千人となっている。
前年との比較では、宇都宮市が1.1%増、日光市が6.2%増、那須塩原市が4.1%減など。
4~6月のプレDC(デスティネーションキャンペーン)期間中の観光客入り込み数は2449万7千人。前年同期比で4.4%増加した。
月別の客数は、夏休みの行楽シーズンである8月が最も多く、1043万人。次いで5月の982万8千人、11月の847万2千人などとなっている。
一方、観光客宿泊数は日光市が最も多く、344万1千人。県全体に占める割合は41.2%。次いで那須町の171万9千人、宇都宮市の159万2千人、那須塩原市の95万7千人など。
前年との比較は、日光市が3.8%増、那須町が0.2%増、宇都宮市が2.1%増、那須塩原市が2.3%増など。
プレDC期間中の観光客宿泊数は206万7千人。前年同期比で9.8%増加した。
宿泊施設の分類別では、旅館・ホテルの利用者が598万3千人と最も多く、県全体に占める割合は71.6%。次に多いのはビジネスホテルの137万9千人、同16.5%。前年比では、5.8%、2.0%それぞれ増加した。
外国人宿泊者数は22万2千人で、前年比5.5%増加(1万1千人増)。過去最高を更新した。
市町村別では日光市の10万2千人が最も多く、次いで宇都宮市の8万4千人。両市で県全体の83.9%を占める。
国・地域別では台湾、中国、米国、タイ、香港の順で多い。
前年比では中国が1.3%、米国が11.7%、タイが28.8%それぞれ増加したが、最も人数の多い台湾は14.3%減少した。