ブランド総合研究所は12日、「第2回都道府県SDGs調査2020」の結果を発表した。
愛着度1位は北海道。“実直で粘り強い”岩手県は急上昇
愛着度が最も高かったのは昨年と同様に北海道。居住者に対し「愛着がありますか」と聞いたところ、58.2%が「とても愛着がある」、29.2%が「やや愛着がある」と答えるなど、87.4%が、北海道に愛着があると答えた。一方、「全く愛着がない」は2.9%、「あまり愛着がない」は2.2%と、愛着がないと回答した人は5%程度という結果だった。
次に高かったのは沖縄県で、昨年に続いて2位。54.2%が「とても愛着がある」、25.8%が「やや愛着がある」と答えた。3位は福岡県で、昨年の6位から上昇した。
4位となった岩手県は前年36位からの急上昇で、点数にして6.3点の伸びを見せた。コロナ禍において、47都道府県の中で感染者ゼロを最も長く維持していたことが全国的に注目され、達増拓也知事が「実直で粘り強い県民性」と評するなど、「まじめ」「すなお」「人柄がよい」などの長所をメディアで指摘され、県民が再認識する機会があったことで、県への愛着の増加にもつながったのではないだろうか。
また、5位の長野県(昨年11位)、6位の静岡県(昨年17位)のほか、前年からの伸びが大きかったのは、16位の香川県(昨年37位で3.8点上昇)、22位の鳥取県(昨年44位で5.1点上昇)、32位の栃木県(昨年45位で3.2点上昇)など。また、前年の調査では47位だった茨城県は41位へと上昇した。
各都道府県の住民に対し、「(あなたの居住している)都道府県に愛着がありますか」という設問に対し、「とても愛着がある」、「やや愛着がある」「どちらでもない」、「あまり愛着がない」、「全く愛着がない」の中から選んでもらった。その結果を、それぞれ100点、75点、50点、25点、0点の比重で加重平均したものを「愛着度」とした。
47都道府県の平均
47都道府県平均では、37.9%が「とても愛着がある」、36.0%が「やや愛着がある」と答えるなど、7割以上が「愛着がある」と答えた。ただし、「とても愛着がある」の割合は前年結果の39.1%より減少している。
「全く愛着がない」との回答は3.8%(前年4.3%)、「あまり愛着がない」が5.9%(同5.3%)など計9.7%(同9.6%)が「愛着がない」と回答している。
60代の8割以上は愛着あり、男性の愛着度が上昇
年代別では、60代以上の45.7%が「とても愛着がある」、36.0%が「やや愛着がある」と回答し、「愛着がある」と答えた人(合計81.7%)が最も多かった。次いで50代、20代と続く。
男女別では、「とても愛着がある」と答えた人は男性では38.3%に対して女性では37.6%と男性の方が多い。前年は男性が37.7%、女性が40.5%であり、男性は前年より増加、女性は減少して、男女が逆転するという結果になった。