前年比15.8%増、2501万8千人
石川県観光戦略推進部の統計によると、平成27年の石川県の観光入り込み客数(推計)は前年比15・8%増の2501万8千人だった。北陸新幹線の金沢開業効果や、NHK連続テレビ小説「まれ」によるPR効果で、首都圏や新幹線沿線地域を中心に、大きく増加した。
県外からの観光入り込み客数は同26・2%増の1520万8千人。新幹線開業による時間距離の大幅な短縮により、首都圏からの入り込みが同87・8%増の454万2千人と、初めて関西圏からの入り込みを上回った。
新幹線沿線の長野県からは同52・9%増の48万人。東北地域(宮城、福島)からは同53・5%増の19万5千人。
開業に伴う同県への関心の高まりなどで、関西圏、中京圏、近隣県などからの入り込みも増加した。
入り込み客数を地域別に見ると、加賀地域は同8・6%増の580万6千人。温泉地を中心に大きく伸ばした。
金沢地域は同19・2%増の1006万4千人。金沢市内でMICEが多く開催された。
白山地域は同5・8%増の94万5千人。白山白川郷ホワイトロードの通行料金が半額となり、利用者が増加した。
能登地域は同18・3%増の820万3千人。「まれ」放映のPR効果があった。
県内主要温泉地(山中、山代、片山津、粟津、湯涌、和倉、輪島の7温泉地)の宿泊者数は、同13・8%増の315万8千人。
外国人宿泊者数は、同23・6%増の36万3千人だった。