【データ】宮城県、2017年観光入込客数は2.4%増の6230万円

  • 2018年12月6日

震災前を上回り過去最高

 宮城県経済商工観光部観光課は、観光統計概要(平成29年確報値)をこのほど発表した。県内全体の観光客入込数は6229万6千人と、前年に比べ145万8千人、2.4%増加し、東日本大震災前の平成22年を上回り、過去最高を記録している(平成22年比101.6%)=図表1。

  観光客入込数

 前年から観光客入込数が増えた要因としては、夏および冬の観光キャンペーンの展開による成果、観光集客施設の新たなオープンなどが挙げられる。

 圏域別観光客入込数

 圏域別割合でみると観光客入込数の多かった順に、仙台圏域56.7%、大崎圏域15.2%、仙南圏域9.9%となっており、全体の半数以上が仙台圏域に集中している。その中でも、旧仙台市地区が高い割合を占めている=図表2。

 仙南圏域では、観光客入込数が619万6千人で前年に比べ10万5千人、1.7%増加した。川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園への観光客が増加し、震災前の平成22年比でも、9.2%増加した。

 仙台圏域においては、天候不順により、規模の大きな祭りにおいて観光客入込数が大きく下回ったものの、東北絆まつり2017などのイベントや観光集客施設の新たなオープンなどにより、観光客入込数が3534万8千人で前年に比べ30万7千人、0.9%増加した。平成22年比では5.0%増加した。

 大崎圏域では、夏期の天候不順による観光客入込数の減少など、全体を押し下げる要因があったものの、観光誘客施設やイベントの増加により観光客入込数が945万人となり前年に比べ1万人、0.1%増加した。平成22年比では94.7%の回復となっている。

 栗原圏域では、天候不順により、8月から10月にかけて観光客入込数が減少したため、観光客入込数が187万4千人で前年に比べ13万3千人、6.6%減少した。平成22年比では65.6%増加した。

 登米圏域では、道の駅三滝堂の新規オープンなどにより、観光客入込数が298万2千人で前年に比べ23万8千人、8.7%増加した。平成22年比では7.6%増加した。

 石巻圏域では、イベントの本格再開などにより、観光客入込数が357万7千人で前年と比べ22万3千人、6.6%増加した。

 気仙沼圏域では、南三陸さんさん商店街およびハマーレ歌津の本設移転などにより、観光客入込数が286万9千人で前年と比べ70万9千人、32.8%増加した。

 震災により特に甚大な被害を受けた石巻圏域・気仙沼圏域の各圏域については、それぞれ平成22年比で80.7%、79.2%の回復となっている。

 分類別観光客入込数

 観光地点を自然、文化・歴史、産業観光などの八つに分類し観光客入込数の構成比でみると、多い順に、「買物」が24.8%、「イベント」が19.9%、「文化・歴史」が14.7%となっている。

 また、前年に比べ増加率が大きい順に、「イベント」203.2%増、「買物」4.8%増、「温泉」3.6%となっている=図表3。

 宿泊観光客数

 県内全体の宿泊観光客数は953万2千人で、前年と比べ31万5千人、3.4%増加した。東日本大震災前の平成22年と比べると、148万5千人、18.4%増加した=図表4。夏期の天候不順など、全体を押し下げる減少要因があったにも関わらず、宿泊施設の新設・再開や各種観光施策の取り組みなどにより、過去最高を更新した。

 圏域別宿泊観光客数

 圏域別割合をみると、宿泊観光客数の多かった順に、仙台圏域73.5%、大崎圏域8.9%、仙南圏域7.3%となっており、全体の約4分の3が仙台圏域に集中している。その中でも、旧仙台市地区が高い割合を占めている=図表5。

 仙南圏域では、宿泊観光客数が69万8千人で前年に比べ4万2千人、6.5%増加した。観光客入込数の増加に伴い、宿泊観光客数が増加したものと考えられる。

 仙台圏域では、東北絆まつりなどの大規模なイベントが開催されたことにより、宿泊観光客数が700万5千人で前年に比べ17万7千人、2.6%増加した。

 大崎圏域では、秋の台風による宿泊キャンセルにより、宿泊観光客数が85万人で前年に比べ7千人、0.8%減少した。

 栗原圏域では、8月から9月にかけての長雨により、宿泊観光客数が11万6千人で前年に比べ8千人、6.1%減少した。

 登米圏域では、観光客入込数は増加したものの、宿泊観光客数の増加には至らず、宿泊観光客数が7万5千人で前年に比べ1万4千人、16.2%減少した。

 石巻圏域では、調査対象宿泊施設の増加、イベントの開催などにより、宿泊観光客数が36万5千人で前年に比べ12万1千人、49.4%増加した。

 気仙沼圏域では、観光客入込数が増加したものの、ホテル、民宿の宿泊数減などがあり、宿泊観光客数は42万3千人で前年に比べ4千人、0.9%増加となった。


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