【データ】北海道の2017年度上期観光入り込み客数


前年同期比2.3%増の3660万人

2015年度上回り過去最高を記録

訪日外国人は21.1%の大幅増

 北海道経済部観光局はこのほど、平成29年度上期(4~9月)の観光入り込み客数を発表した。実人数で前年同期比2・3%増の3660万人と、現行の算定方法となった平成22年度以降では、平成27年度上期(3603万人)を上回り、過去最高を記録した。

 このうち道内客は3184万人、道外客は355万人で、前年同期からそれぞれ1・9%、1・1%増加。訪日外国人来道者は120万人で、同21・1%の大幅増だった。

 四半期別では、第1四半期の4~6月が同1・6%増。景気拡大による堅調な旅行需要に支えられたことに加え、ゴールデンウイークが好天に恵まれたこともあり、6月に天候不順が続いたものの前年を上回った。

 第2四半期の7~9月は同3・0%増。いざなぎ景気を超える戦後2番目の長さとなった景気拡大が続いたことや、台風などで宿泊キャンセルや旅行手控えが発生した前年に比べると天候が安定していたこともあり、第1四半期同様前年を上回った。

 訪日外国人来道者数は上期としては初めて120万人を突破。日本全体の訪日外国人旅行者数1466万人の8・2%を占めた。

 国・地域別では、韓国が首位で32万800人。以下、台湾が28万4100人、中国が22万9300人、香港が9万6900人、マレーシアが6万5200人などとなっている。

 四半期別では、4~6月が同21・5%増。3月の新千歳空港の発着枠拡大による国際定期便の新規就航や増便を背景に、韓国がほぼ倍増して四半期ごとの調査となって初めて首位となったほか、台湾、中国も伸び率が鈍ったものの高い水準を保っている。

 7~9月は同20・8%増。国際定期便の新規就航や増便が続き、韓国が40%に迫る伸びを示したほか、台湾、中国、香港も20%以上伸びた。

 北海道内179市町村における各観光入り込み客数(実数)を合計した総数(延べ人数)は9361万人で、前年同期比3・6%増加した。

 6の圏域別では、前年の北海道新幹線開業直後に大きく伸びた道南圏が開業効果が落ち着いたことで減少。ほかの5圏域(道央、道北、オホーツク、十勝、釧路・根室)は前年に比べ天候が安定していたこともあり増加した。

 訪日外国人来道者の宿泊延べ数は305万人泊で、前年同期比20・5%増加した。

 6の圏域別では、全てが増加。3月の新千歳空港の発着枠拡大による国際定期便の新規就航や増便により、道内を周遊する訪日外国人が増加したことなどが要因。

 最もシェアが高いのは道央圏で、218万人泊と、全体の71・6%を占めている。次いで道北圏、道南圏などの順。

 北海道内10の観光地点で実施した調査により得られた観光消費額単価は別表の通り。第1四半期(4~6月)の外国人以外は前年同期から全て増加している。


http://www.kankokeizai.com/image/2018pdf/20180407_04.pdf


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