【データ】兵庫県観光客動態調査(2018年度)


入込客数は1.5%減の1億3701万人

イベント終了で神戸地域が減少

 平成30年度兵庫県観光客動態調査結果(速報)によると、平成30年度に同県を訪れた観光客は前年比1.5%減の1億3701万人だった。神戸開港150周年関連イベントなどで過去最高の入込数を記録した昨年の反動減や、7月豪雨、8月の台風等の自然災害が影響した。

 地域別の動向を見ると、最も伸びが大きかったのは阪神北地域で、18.5%増の1994万4千人。新名神高速道路の全面開通に伴い、宝塚市に「宝塚北サービスエリア」が新設。オープンイベントが開催されたことや、宝塚大劇場の公演日数の増加などにより、入込数が2桁の伸びとなった。宝塚北サービスエリアは阪神甲子園球場に次ぐ2番目の入込客数を記録した。

 次いで伸ばしたのは、阪神北地域で1.3%増。第100回全国高等学校野球選手権記念大会で、「阪神甲子園球場」「甲子園記念館」が増加した。3番目に伸ばしたのは東播磨地域で1.2%増。加古川市の「踊っこまつり」が天候に恵まれ増加したことや、明石市の「時のウイーク」がイベント期間を拡大したことで増加したことが要因。このほか、プールに新エリアができた「東条湖おもちゃ王国」を擁する北播磨地域(0.8%増)、「丹波焼登記まつり」などのイベントが増えた丹波地域(0.6%)が前年を上回った。

 一方で、神戸地域など5地域が前年比減となった。減少幅が最も大きかった神戸地域は、神戸開港150周年関連イベントの終了のほか、「須磨海水浴場」「海づり公園」の台風被害もあり、10.0%減。次いで減少が大きかったのは5.8%減の中播磨地域。「姫路城」が、外国人観光客が増加しているにもかかわらず全体では減少した。西播磨地区は、天候不良や春の貝毒の影響を受け減少した。

 日帰り客、宿泊客の内訳を見ると、日帰り客は構成比91.1%の1億2481万4千人で、1.1%減。宿泊客数は1219万2千人で4.8%減だった。

 目的別の入り込み状況を見ると、最も多かったのが「スポーツ・レクリエーション」で3581万7千人。以下「歴史・文化」が2919万4千人、「行祭事・イベント」が2628万7千人で続いた。

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