
観光庁が15日に発表した主要旅行業47社の20年11月の旅行取り扱い状況(速報)は、総取扱額が前年同月比55.5%減の1988億4393万円だった。前月より減少幅は10ポイントほど縮小した。国内旅行が25.8%減の1932億4452万円、外国人旅行が95.7%減の10億7501万円、海外旅行が97.2%減の45億2441万円。
新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や中止の影響などにより、総取扱額は全分野で前年同月比大幅減だった。国内旅行は「Go Toトラベル事業の効果もあり、前年同月比で回復傾向が見られる」と同庁。
総取扱額が前年実績を超えたのは、富士急トラベルのみ。分野別で見ると、国内旅行はエイチ・アイ・エス、阪急交通社、ジャルパック、旅工房、富士急トラベル、三越伊勢丹ニッコウトラベルが前年比増だった。
募集型企画旅行の総取扱額は、前年同月比25.3%減の861億7923万円だった。前月より20ポイント以上回復した。内訳は、国内旅行が0.7%増の861億7748万円、外国人旅行が99.6%減の174万8千円、海外旅行は0円だった。
募集型企画旅行の取扱人数は12.4%減の259万7046人。国内旅行は7.0%減の259万6870人、外国人旅行は99.5%減の176人、海外旅行は0人。