ホテル予約サービスを提供しているHotels.comはこのほど、一人旅行者の消費行動、購買意欲の調査「#気ままなソロ旅」を実施した。20~50代の一人旅経験者300人、未経験者で「ひとり旅」に興味がある300人の計600人を対象に、インターネットを使用して6月に調査。ひとり旅へのモチベーションなどを質問し、「日本人旅行者はひとり旅をしたいという、ひそかな思いを持っている」ことを明らかにした。
ひとり旅は流行しているかという質問では、53%が「流行してきている」と答え、82%が「グループ旅行中でも一人になりたいと思ったことがある」と回答した。
ひとり旅に行く理由は、「気を使わずに済む」(58%)、「自分の行きたいところに行ける」(51%)が多く、「リラックス」「探検」より、「じぶん時間」「自由気まま」を大切にする回答が多数を占めた。
理想のひとり旅についての質問では、「癒やしの旅(温泉などにつかり、日頃の疲れを癒やす旅)」(59%)、「あらかじめ計画をせず、思い思いに過ごす旅」(46%)、「鉄道・バスの旅(車窓から眺めるや、乗ること自体を楽しむ旅)」(43%)が上位に来た。
ひとり旅のモチベーションは、20代の経験者は「一人になりたいと思ったとき」(34%)、「自分にご褒美をあげたいとき」(同)、30代以上は「行きたい・見たいイベントがあるとき」(45%)が多く、意見が分かれた。
ひとり旅に行かない理由は「寂しい」(32%)、「つまらない」(28%)が多く、「価格が高い」「安全ではない」という意見も上がった。一方、経験者がひとり旅に行く理由では「安全」(68%)、「価格が安い」(64%)と真逆の結果となった。
このほか、ひとり旅の二大必需品は「スマートフォン」「モバイルバッテリー」が挙がった。
同社の井尻岳人日本代表は「日本でもひとり旅が流行し始め、旅行の選択肢も以前に比べ広がっている。調査では、ひとり旅には寂しさや退屈などの心配ごとが存在することが分かった」と分析した。