【データ】「Go To Travelキャンペーン」意識調査


87.5%が利用意向、年内に複数回旅行が78.6%、10月が利用ピーク

 トラベルズー・ジャパンは8日、「Go To Travelキャンペーン」意識調査の結果を発表した。

トラベルズー・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木創、以下 トラベルズー)は、旅行好きを中心とした日本国内のメンバー(会員)を対象に、「Go To Travelキャンペーン」に関する意識調査を実施しました。
【調査結果のサマリー】

  1. 「Go To Travelキャンペーン」の認知度は29.1%も、説明後の利用意向は87.5%
  2. 7~12月に複数回の国内旅行を78.6%が検討中、71.3%が昨年同等以上の回数を予定
  3. 「Go To Travelキャンペーン」利用のピークは10月、予定泊数は1泊が45.1%で最多
  4. 旅行選択基準は「3密回避」が最多の51.0%、「最大半額補助されるので豪華な旅をしたい」も上位

5/25(月)に約1か月半続いていた緊急事態宣言が全国で解除され、順調に進めば6/19(金)には県境をまたぐ移動の自粛も全国で解除される見通しであり、新たな日常として衛生対策をとったうえで観光が再開される日が近づいています。そして、国内観光需要喚起を目的として、旅行会社が販売する旅行商品や、宿泊施設が直販予約システムで販売する宿泊プラン等を予約する際に、最大半額相当(1泊あたり最大2万円)の補助が適用される「Go To Travelキャンペーン」も、委託先公募の仕切り直しが表明されたものの、7月の開始を目指して現在議論が進められています。

そこでトラベルズーでは、観光産業専門メディアとして正確な情報を業界内外に発信するために、「Go To Travelキャンペーン」に関する意識調査を6/3~7にかけて実施しました(有効回答数:3,013)。

1.「Go To Travelキャンペーン」の認知度は29.1%も、説明後の利用意向は87.5%

■キャンペーン認知度は29.1%
「Go To Travelキャンペーン」の知名度に関する質問(Q1)では、「キャンペーン内容を知っている」と回答した割合(認知度)は29.1%に留まり、「聞いたことはあるがよく分からない(47.7%)」と合わせた知名度は76.8%に上るものの、キャンペーン内容が広く理解されていない現状が明らかになりました。名称が先行しているものの、今後7月にキャンペーンが開始されるまでに一般消費者にキャンペーンの目的や内容を正しく伝える必要性があると考えられます。 

■説明後の利用意向は87.5%
「Go To Travelキャンペーン」を「国内観光需要喚起を目的として、旅行会社が販売する旅行商品や、宿泊施設が直販予約システムで販売する宿泊プラン等を予約する際に、最大半額相当(1泊あたり最大2万円)の補助が適用されるキャンペーン」と説明した上で、その利用意向を尋ねた質問(Q2)では、「利用したい」と回答した割合が87.5%に及びました。一方で「未定(11.0%)」および「利用しない(1.5%)」とした回答者も一定数いることから、新型コロナウイルスに対する不安も伺えます。

2.7~12月に複数回の国内旅行を78.6%が検討中、71.3%が昨年同等以上の回数を予定

■97.2%が年内に国内旅行の意向
7~12月に実施したい宿泊を伴う国内旅行の回数に関する質問(Q3)では、97.2%が1回以上国内旅行したいと回答したことから、早期旅行再開に対する意欲が明らかになりました。なかでも「2回(38.4%)」「3回(27.0%)」を中心に、年内に複数回の国内旅行意向を持つ回答者の割合が78.6%に上り、「6回以上」すなわち毎月1回以上のペースで国内旅行を実施したい回答者も5.8%いることから、積極的に「Go To Travelキャンペーン」を利用したい意向が示されました。 

■コロナ前の昨年同等以上の水準
昨年同時期(7~12月)の国内旅行回数との比較に関する質問(Q4)では、「昨年と変わらない(43.6%)」「昨年よりも多い(21.9%)」「昨年の2倍以上(5.8%)」を合わせて、昨年同等以上の回数を見込んでいる回答者の割合が71.3%に達しました。昨年同時期は新型コロナウイルスの影響がなかったことを考慮すると、「Go To Travelキャンペーン」の効果により昨年同等以上の国内旅行需要が生まれていると言えます。

3.「Go To Travelキャンペーン」利用のピークは10月、予定泊数は1泊が45.1%で最多

■10月へ向けて高まる旅行意欲
「Go To Travelキャンペーン」の利用時期に関する質問(Q5)では、10月(55.0%)へ向けて旅行意欲が徐々に高まる傾向が明らかになりました。例年旅行需要が高まる7月(27.8%)および8月(37.4%)や、秋の4連休がある9月(46.7%)、同じく祝日が多く紅葉シーズンも重なる11月(49.0%)などを押さえて10月が首位となった要因として、新型コロナウイルスに対する不安と、旅行再開に対する意欲との心理的なバランスが考えられます。 

■泊数は1~2泊が主流
「Go To Travelキャンペーン」を利用する最初の旅行で検討している泊数に関する質問(Q6)では、「1泊」が最多の45.1%、続いて「2泊」が35.7%という結果になりました。キャンペーンでは1泊あたり最大2万円相当の補助が適用されることから、長期滞在するほどメリットが大きくなる一方で、現実的に長期休暇を取得するハードルが高いことから、比較的短い泊数に留まっていると考えられます。

4.旅行選択基準は「3密回避」が最多の51.0%、「最大半額補助されるので豪華な旅をしたい」も上位

■キャンペーン中の旅行選択基準
最後に「Go To Travelキャンペーン」における旅行選択基準を尋ねた質問(Q7)では、「混雑している時期や旅先を避けて旅行を計画したい」が51.0%で首位となり、引き続き「3密回避」の意向が強いことが分かりました。一方で2番目に多く選ばれたのは「コロナ流行以前から計画していた旅先に行きたい(38.5%)」であり、もともと決めていた旅行に対してキャンペーンを適用することで、よりお得に旅を実現したいと考えている回答者も多いことが伺えます。さらに、「最大半額相当補助されるのでいつもより豪華な旅をしたい」を選択した回答者が37.9%で3位につけていることから、いままで手が出にくかった高級ホテルや、上級客室などに泊まる豪華な旅も含めて、キャンペーンにより新たな需要が生まれつつあることが明らかになりました。

【調査概要】
調査目的:「Go To Travelキャンペーン」に関する意向の確認
調査期間:2020年6月3日(水)~6月7日(日)
調査対象:日本国内のトラベルズーメンバー
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:3,013

 


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