ブルームストリートは6月25日、独自調査レポート『韓国人が検索する日本のレストラン・化粧品・お土産 TOP20』を発表した。
本調査では、韓国人が日本のどのような商品に興味を持っているかを紐解き、日本国内でその動向調査が難しいとされる韓国シェアNo.1のインターネット検索エンジン「NAVER(ネイバー)」における検索結果を分析し、まとめました。BSは、調査結果が訪日韓国人をターゲットとしたインバウンド消費獲得を目指す企業へのマーケティング情報となることを目指しています。
■ 『韓国人が検索する日本のレストラン・化粧品・お土産TOP20』
<調査期間>2019年5月11日(土)〜6月10日(月)
<調査対象>韓国シェアNo.1のインターネット検索エンジン「NAVER」の検索結果
<調査方法>インターネット(PCおよびスマートフォン両方を含む)
韓国シェアNo.1のインターネット検索エンジン「NAVER」において、「日本+レストラン」、「日本+化粧品」、「日本+お土産」という3つのAND検索※3ワードによる検索結果を検索回数順にランキングとした。
<調査機関>ブルームストリート株式会社
■ サマリー
「日本+レストラン」では、「ラーメン」、「たこ焼き」、「牛丼」、「カレー」、「丼ぶり」、「焼肉」など、日本のB級グルメがランキング上位を独占。
「日本+化粧品」では、「馬油」商品への関心と人気がとても高いことが判明。
「日本+お土産」では、日本のインテリア(生活雑貨含む)やインテリアショップが検索結果の大半を占める。
■「日本+レストラン」の検索結果
「ラーメン」、「たこ焼き」、「牛丼」、「カレー」、「丼ぶり」、「焼肉」など、日本のB級グルメの人気が高いことが分かります。また、検索結果には「2泊3日」、「1泊2日」など旅行日数もあり、旅行日程に合わせて日本のレストランを楽しめるよう検索されています。
日本人にとっての身近なB級グルメが訪日韓国人にも人気が高いことが推測できます。
■ 「日本+化粧品」の検索結果
「馬油」に関する検索結果が複数あり、訪日韓国人の中で人気と知名度が高いことが分かります。また、検索結果には「カテキン」、「ベータグルカン」などの成分が入っており、韓国人の「成分をとても気にする文化」が反映されていると言えます。
さらに、「皮膚の赤い斑点」、「目のクマ」、「皮膚の角質」など、皮膚の症状やトラブルに関する検索結果が上位を占めており、韓国人の美容への意識の高さが伺えます。
■ 「日本+お土産」の検索結果
「招き猫」が検索結果1位となり、訪日韓国人にとっての人気の高さが分かります。
また、「キッチンのカーテン」、「ミニマリズムのインテリア」、「日本のインテリア」、「インテリアショップ」など、日本のインテリアや日本のインテリアショップへの関心が高いことが伺えます。特に検索結果3位に入っている「キッチンのカーテン」とは、日本の「のれん」を示しており、韓国ではのれんのように真ん中で分かれているタイプのカーテンが無く、人気が高いと言われています。
さらに、15位の「職員 ギフト」という検索結果ですが、韓国では一般的にボーナスが無い企業が多く、その代替としてギフトを贈る文化がある影響でランクインしていると推察されます。
BSは、インバウンド消費の獲得を目指す観光・旅行・ホスピタリティ事業者の海外コミュニケーションの一助となることを目指して、本調査を実施しました。
BSは、今後も、海外進出を目指す中小企業に対してITを活用した新しいソリューションを企画・開発し、海外コミュニケーションを支援してまいります。
※1:韓国インターネットサービスと広告効果分析報告書2017年(Platum社)https://platum.kr/archives/89507
※2:日本政府観光局(JNTO) 発表統計 (2019年5月末現在)https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/index.html
※3:情報を検索する際の条件の指定方法の一つで、複数の条件をいずれも満たすものを検索すること。