
4割以上が「貴重なチャンス」と実感
子世代の6割以上が「自分で計画したい」
ジャルパックはこのほど、「卒業記念」と推察される家族旅行についての実態について調査結果を発表した。これによると、実際に行った親の4割以上が「家族そろっての旅行の貴重なチャンスだった」と実感していることが分かった。
同社実績で近年、卒業記念と推察される3月の家族旅行が増加傾向にあることから調査を行った。9月14~21日にインターネットで実施。親世代8867人、子ども世代1858人から回答を得た。
卒業記念として行う家族のイベントでは、「何もしない」が42%で最も多く、以下「外食」が39%、「国内(宿泊)旅行」が16%で続いた。学年別では中学校卒業、大学卒業時に旅行に行く率が高くなっているものの、「卒業記念に旅行というかたちはまだまだ多数派とは言えない」と同社。
実際に卒業記念の家族旅行に行った家族に行き先を聞いたところ、国内旅行は1位が「東京・千葉」、2位が「大阪」、3位が「北海道」だった。「選定理由として『子の希望を優先』が最多だったこともあり、テーマパーク需要の高さがうかがえる」と同社は分析する。
卒業記念家族旅行に行った子ども世代に、家族旅行の計画への参画状況を聞いたところ、35%が「自分も少し計画」、ほぼ同じ割合の34%が「親がほとんど計画」と回答。7割近くが旅行計画にあまり関われていないことが分かった。その一方で、旅行計画への参画意欲をたずねたところ、「親に全部決めてもらいたい」と答えたのが22%だったのに対し、63%が「もっと自分で計画を立てたい」と回答した。
実際に卒業記念家族旅行に行った親世代に、行って良かったと実感することをたずねたところ、最も多い44%が「家族全員での旅行は今後少なくなるので『いい機会だった』」と答えた。
一方、卒業記念家族旅行に行かなかった親世代に行かなかった理由を聞いたところ、旅行の意欲はあるものの、予定や休暇が合わないことや、費用の捻出の難しさを理由に47%が断念していた。このほか21%が「卒業記念としては『旅行』は思いつかなかった」としており、「そういった家族に対し卒業記念家族旅行の価値を伝え認知を高めていくのが旅行会社の新たな使命」と同社。
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