ロコタビは9日、「世界10都市在住者が見た、新型コロナによる町の変化と新しい生活様式」調査結果を発表した。
海外と関わる人の課題を解決する事を目的に運営する「ロコタビ」が今できる事は世界の変化を自社サービスがもつネットワークを生かし、現地のリアルを伝え、今後も変わらず「海外と関わる人の課題を解決する」ことを使命としています。そして、今回は新型コロナウイルスよって変化した「世界各国の町の変化」についての様々な調査分析を行い、調査レポートインフォグラフィックを作成しました。世界各地で生まれる「新しい生活様式」を比べることにより参考になることがあるかもしれません。
■調査概要
調査の方法:ロコタビ登録の世界10都市在住ロコへのアンケート
調査実施日:2020年6月24日~26日
調査主体:株式会社ロコタビ
※本内容を掲載の際は、出典「ロコタビ調べ」と明記をお願いいたします。
- レストランでの店内飲食
新型コロナウィルスによりテイクアウトが主流になった飲食店ですが、徐々に店内飲食も許可されているようです。しかし、いまだに新型コロナウィルスの感染拡大が懸念される地域では店内飲食は許可されておらず、ニューヨーク市では予定していた経済活動再開の中の「店内飲食」が延期され、またホンジュラスでは新型ウィルスの感染者の総数が日本の総数を追い抜く数に達しているそうです。
●レストランの店内飲食が可能:
韓国、イタリア、スペイン、スイス、ドイツ、サンフランシスコ(アメリカ)
●レストランの店内飲食は不可能:
ホンジュラス、ニューヨーク(アメリカ)
- 娯楽施設の再開は?
少しずつ経済活動が再開され始めた中で「娯楽施設」も再開されているところが多くみられました。しかし、許可があるからと言って新型コロナ発生前の元の生活様式に気持ちが戻れなくなっているのが現状で、在住者からは様々なコメントが寄せられました。
●フランス:
コートダジュールの海岸で日光浴が始まり、パリの街中のレストランでもランチしている人達が増え始め、以前の生活に戻りつつあるのですが、コロナ第2の波が来ているので、用心している人とそうでない人に分かれているように見えます。
●ドイツ:
コロナは終わったと勝手に思いこんでいる人が増えました。
●イタリア:
やっと先週から公園の開放。しかし子供遊具はまだテープが張ってあり、遊べない。
- 交通手段の変化は?
感染拡大の懸念として制限されていた、公共交通機関の使用が段階的に緩和されています。しかし、感染という懸念から公共交通機関ではマスクの着用が義務付けられたり、車や自転車、キックボードなど不特定多数の人との接触を避ける移動方法を選択する人が増え、町の流れにも変化がうまれているようです。
また、イタリアでは国民に健康的な生活を推奨するため「自転車ボーナス」が発案され、新しく自転車を購入すると、お金が返ってくる仕組みができたそうです。新しい生活様式を推奨する国の制度が、アフターコロナの生活の快適さを後押しするのかもしれません。
- オンライン化が進む学びや働き
オンラインとオフラインの対比バランスが一気に傾き、生活の当たり前が急速に「オンライン化」した2020年、仕事や勉強もオンライン化が進み「新しい時間の創出ができた」というメリットが生まれた一方、「挨拶のハグとキスが無くなった」という文化をかえてしまったデメリットもあったようです。
韓国のK-pop業界では、接触のないファンとアイドルの交流、オンラインサイン会などが活発に行われているようで参加したファンの満足度は高く「アイドルに会う」ということにおいて国境を感じずに楽しめるというメリットも生まれているそうです。