【シニアマイスター経営の知恵 163】テレワーク 日本宿泊産業マネジメント技能協会会員 帯川 修


 都内にいるときは、4時45分になるとニュース速報の音が鳴ってビックリさせられる。コロナ感染者数の発表だ。6波で終わったと思ったら7波が来たから次も油断できない。人混みや人と会うとき以外はマスクを外して良いと放映され、9月から全数把握の簡略化、10月からは入国者数の制限が撤廃されるなど、これまでとは異なる方針が発表され気持ちは楽になった。

 コロナの真っ最中は、県をまたいではいけない、集まってはいけないということでテレワークが促進された。これは思っていた以上に便利である。今まで往復に時間をかけていたのが仕事の正味時間だけで用が足せる。新幹線や航空機の費用もかからず乗り換えの時間も気にしなくてよい。

 会社にとっては交通費の削減につながるだけではなく毎日出社しなくてよいのでオフィススペースを小さくできる。出張も通勤も縮小できるので週休3日や4日にもできそうだ。家事育児をしながら仕事をこなしていた働く女性にとっても良い環境が整った。

 コロナが急激な変化のきっかけを作った。空いた時間でさまざまなことができる。仕事のたまっている人はいつもの倍の量をこなすことができる。これまでできなかった趣味に費やすこともできる。健康で文化的な生活ができる。コロナ禍の3年間を取り戻すこともできそうだ。

 一方、宿泊業や飲食サービス業の労働生産性は他産業と比べて低いことが指摘されてきたが、このような働き方の変化やITの進歩がどのように影響するのであろうか。

 お客さまと一緒にサービスという商品を作りながら商いをする宿泊や飲食業務でのテレワークは予約や総務の業務が可能だ。

 ITの活用は既に各所で実施されている。自動チェックインチェックアウト。飲食サービスの自動運搬機能や自動会計機能、ルームサービスや定型の調理もいずれ自動化されるだろう。

 IT化が進むにつれて、最後に求められるのは「親切な対応」である。思いやりのあるスタッフを採用するために宿泊や飲食業の労働環境を改善しよう。そのために、お客さまには出張費用の浮いた分で単価の高い消費をしていただきたい。

 (NPO法人シニアマイスターネットワーク会員・日本宿泊産業マネジメント技能協会会員 帯川修)  

 
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