【シニアマイスター経営の知恵 158】激動の時代を生き抜く条件 熱海温泉ホテル旅館組合理事長 森田金清

  • 2022年8月27日

 仕事で成功する人は一歩先の景色が見えるといわれる。まだハンバーガーを食べる食文化が日本になかった時代、マクドナルドを日本に持ち込んだ藤田田氏は、多くの評論家が失敗すると思った中で、将来日本人がハンバーガーを食べている景色が見えたと言っている。歴史が正しかったことを証明している。

 人間は時に同じ景色、状況を見ても全く違うように見えてしまうことがある。

 春先には感染者数も下がり、大手旅行会社も海外旅行の募集を再開させるなど、明るい兆しも見えていたが、直近ではコロナの感染者数が激増している。さらにエネルギー価格の上昇と日米の金利差拡大によって急激な円安が進んだため、輸入品を中心とする商品の値上げが止まらない。しかし客足が遠のくのを恐れ、こうした上昇分をなかなか宿泊費に転嫁できないわれわれがいる。

 この時代、才能ある経営者の目にはどんな景色が映っているのか。そうした経営者にはいくつかの共通項がある。

 一つは変化を恐れないことだ。進化論を唱えたダーウィンは、生き物の世界では「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できる者だけである」と言っている。変化はリスクを伴うが、変化しないリスクに比べれば低いということだ。

 二つ目は考え抜く力をもっているということだ。考える力とは想定外の事態を乗り切るため常にいくつものシナリオを考え、刻刻と変化していく状況の中でしっかり自分の頭を整理し対応していくことだ。

 そして最後に決して諦めないことだ。松下幸之助氏は「成功とは成功するまで続けることだ」という格言を残している。諦めないからこそ難題の解決策が見えてくる。

 2022年後半も観光業にとって新たな試練がまたやって来るかもしれない。でも一人一人が必要な能力を磨いて力を合わせれば、私たちは必ずどんな困難も乗り越えることができると信じて共に頑張っていきましょう。

(日本宿泊産業マネジメント技能協会会員・熱海温泉ホテル旅館組合理事長 森田金清)

         

 
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