【シニアマイスター経営の知恵 124】コロナ後へ向けて 日本宿泊産業マネジメント技能協会会員 佐藤志織

  • 2021年3月12日

 映画の中に迷い込んだようなコロナパンデミックという世界。予想もしなかった多くの影響が世界を覆うことになった。人の動きが止まることでどれだけの経済活動に影響が出るのか。この影響が元に戻ることがあるのか。ワクチン接種はどのような結果を生むのか。多くの?を抱えながら前に進むしかない。しかし人類は歴史の中で何度も感染症のパンデミックを経験し、それを乗り越えてきた。

 過去と明らかに違う強み、デジタル化やICT技術の進歩により情報共有やデータ解析など時間短縮が進み、考えられないような短期間でのワクチン開発が行われた。

 経験したことのない状況下で必要になるのはアイデアとパラダイムの転換、そしてコラボとコミュニケーションだと思う。デジタル化の急速な拡大をベースに今までの固定概念を捨て、ICT技術を取り込み、5Gの世界観で新しいサービスや価値観を生み出していくことがコロナ後の世界に向けて必要だろう。

 日本はコロナでデジタル化の遅れが表面化し、コロナによって強制的にデジタル化が行われつつある。国もデジタル化への補助金をいろいろ出し推進を図ろうとしているので、業態を超えて新しいICTサービス構造を生み出すチャンスだと言えるだろう。

 社会、産業など困難なときこそ、他業種とのコラボレーションへの敷居が低くなっているので、問題を異業種間で出し合い、アイデアとICTで解決するコミュニケーションを積極的に持つことが重要だと思う。しかし、システム会社から言われるままに助成金でデジタル環境を導入しても何も変わらない。それは補助金で箱物行政を行い、造っても誰も集まらない無駄を作ることと同じになる。

 必要なのは現場の具体的な問題とアイデアをデジタル化できる感性、それらを常に進化させていける環境が重要で、キーワードは「人」になる。

 人は五感に響くことで感動を覚える。また未知というものに憧れる。コロナ前は旅行や食事、コンサート、新しい出会いなど人の触れ合いで感動は構成されてきた。今は人とのつながり方や感動のあり方が変化している。

 人が望む新しい感動をデジタルをツールとしてアイデアで乗り越えていくために、異業種や年齢性別を超えた人の交流で、一緒に次世代のスキームへ挑戦していく基礎を構築する良い機会と捉え、前向きに進んでいくことだと思う。

(一般社団法人日本宿泊産業マネジメント技能協会会員 滋慶COMグループ VISTA ARTS相談役 佐藤志織)

 
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