建物全体の電力をコントロール
Mulbelea(マルベリー、東京都港区)は、宿泊施設や医療・介護施設などに対してLED照明などの各種業務用設備と、それらに関連する工事を初期費用のかからないリースや、割賦で提供をしている。
昨今の電気料金の高騰に伴い、同社では、節電・省エネシステム「Ai Glies(アイグリーズ)」の活用を提唱している。
従来のデマンド監視制御装置は、使用電力の全てを監視し、無駄な電力の消費を抑制するが、建物全体の電力をコントロールするため、製品代、工事代ともに非常に高額。
また、アラートが鳴った時には、手動で制御する必要があり、使い勝手の面でも課題が挙がる。
Ai Gliesは、空調機器に特化したデマンド装置で、キュービクル(高い電圧を施設で使える電圧に変換する機械を収めた設備)と、制御装置を取り付けて使用する。無線によってコントロールするため、「製品代、工事代ともに安価で導入できる」と社長の柳川哲也氏。
さらに、「AIによって温度や湿度といった空間の不快指数を検知する特許を取得した不快指数連動制御機能を搭載した点が特徴。季節、気候に合わせて約30分間に平均で3回の送風切り替えを自動的に繰り返し、快適な空間を保ちながら大幅な節電を可能にした」と柳川氏。
削減対象施設は室外機10台以上が目安。Ai Gliesを導入した病院においては、「室外機71台を有し、1年間で約400万円以上の削減を実現。イニシャルコストの回収期間は1年未満」という。
電力の削減シミュレーションに必要な書類は、型番の分かる空調機器の図面と1年分の電気料金明細書の2点。現場調査や見積もりは無料で行い、全国対応可能。「お気軽に問い合わせをしてもらえれば」と話す。
Ai Gliesの特徴