新型コロナウイルス・ワクチン接種会場で
工事不要でどこでも設置可能
産業機器や医療機器・プリント回路基板の製造を行う創業74年目の大陽工業（東京都品川区）。昨年6月には、メーカーとして初のブランド「ＭＩＫＡＺＥ（光風）」を立ち上げた。
同社では5月、ＭＩＫＡＺＥから業務用の移動式空気清浄機「ＭＫＺ―ＭＬシリーズ」を発売。大型キャスター付きのため、100ボルトのコンセントがあれば、工事不要でどこにでも設置可能。
すでに、自治体が設ける「新型コロナウイルスのワクチン接種会場などで活用されている」と営業担当の田中秀明氏。
ＭＫＺ―ＭＬシリーズは、深紫外線と光触媒の技術で、空間のウイルス除去、除菌、脱臭やカビの抑制をする。1台で、「約100畳の空間を1時間程度できれいな空気に入れ替える」と話す。
本体の空気清浄部には、ウイルスや細菌、においの分子を分解、強力除去する深紫外線と光触媒ユニットを搭載。
併せて、花粉やＰＭ2・5などの微粒子を除去する光触媒を塗布したＨＥＰＡフィルターのほか、においの除去効果を上げる活性炭吸着フィルターの組み合わせが可能。場面に応じた使い方ができる仕様で、特許を取得している。
また、除菌・消臭剤などの化学物質を噴霧することなく、ハイパワーのファンで空気を内部に取り込み浄化することから、「旅館・ホテルであれば宴会場など多くの人が集まる場でも安全に利用でき、頻繁な換気を要することなく冷暖房効率への貢献も期待できる」と田中氏。
サイズは、幅350×奥行き700×高さ1035ミリで、重さは60キロ。
同社では、ほかにも天井取り付け型のＬＥＤ脱臭照明装置「ＭＫＺ―ＬＳＮ30」を取り扱う。
新型コロナウイルス・ワクチン接種会場で
▷大陽工業の「ＭＩＫＡＺＥ（光風）」
