衛生的で温かいタオル
紙皿や紙ボウルをはじめとした紙製容器の製造、販売などを行う三和紙工(埼玉県八潮市)のおしぼり自動製造機械「おしぼりハンディーⅡ」は、必要な時にワンプッシュで、衛生的なタオルや清拭用ウェットタオルを自動で作る感染対策アイテム。約88度のこだわりの高温設計で、「ホカホカ」なタオルが瞬時に完成する。
日本における物理的消毒法によると、80度10分間が基本条件となっており、これにより、芽胞を除くほとんどの栄養型細菌、結核菌、真菌やウイルスを感染可能な水準以下に死滅もしくは、不活性化するという。
また、機械本体のみならず、専用のタオル素材、除菌消毒液にも優れた効果を追求し、全国の医療機関、高齢者施設などを中心に2700台以上が導入されている。
この除菌消毒液「フキーナー」は、おしぼりハンディーⅡ専用の消毒液ではなく、「ドアノブをはじめとした日常的に人の手が多く触れる場所の掃除にも活用ができる」と同社営業部の木下昌彦氏。
容量は、500ミリリットル入り。これを60倍に希釈して使用するため、およそ30リットルの除菌液ができることから経済的だ。
また、食環境衛生研究所のウイルスに対する不活化効果試験によると、エンベロープ(脂質膜)を保有するインフルエンザウイルスは、試験開始から30分後に99.9%まで減少させたという。「日本製の除菌消毒液を施した衛生的なおしぼりを使ってほしい」と木下氏。
従来のビニール袋入りのおしぼりとは違い、袋が省かれたことで、環境問題にも対応した。
おしぼりハンディーⅡ
▷おしぼり自動製造機械「おしぼりハンディー Ⅱ」 – 三和紙工